iOS 18.1の目玉機能といえば「クリーンアップ」。iPhoneユーザなら誰でも知る写真アプリに追加された、不要な被写体を写真から取り除く機能です。Googleフォトの「消しゴムマジック」と同様、不要な部分をドラッグするだけで取り除き、背景となじむよう写真を加工してくれます。
消したい部分を範囲指定することが処理の基本ですが、AIが消去対象を自動検出してくれることも。対象は限定されていないものの、「写真の意図から外れて写り込んでいる人間」は高確率で自動検出してくれます。
たとえば、写真に体の半分ほど写り込んでいる人物。中心に写っている1〜3人程度の人物には影響なく、不完全に入ってしまった人物が消去対象として検出されます。顔/頭部が含まれるかどうかにかかわらず、中心からずれた位置に立っている、離れた位置に座っているなど、メインの被写体と関係性が低いとAIが判定した人物は自動消去の対象になります。
自動車も自動検出の対象となります。メインの被写体の近くに駐車している自動車、風景とは関係ない自動車はよく検出される傾向にあります。
空き缶やペットボトル、コップ類が検出されることもあります。ノラネコの近くに転がっている空き缶、テーブルの上に無造作に置かれているコップなど、メインの被写体との関係性が低そうなものがよく検出されます。
ただし、自動消去の主体はあくまでAI、その基準とアルゴリズムは公表されていません。今後、AI技術の進歩に伴い検出精度が向上する可能性は高く、その点でも写真アプリにとって重要な機能といえそうです。