パナソニック オートモーティブシステムズは、カーナビ「ストラーダ」の新機種として、新たにネット動画機能を搭載した6機種を10月上旬から順次発売する。価格はオープンプライス。10型有機EL画面の最上位フローティング機「CN-F1X10C1D」の店頭予想価格は25万円前後。

  • 最上位機「CN-F1X10C1D」の設置例。ハイエンドストラーダに冠する愛称「F1X PREMIUM10」をつけて展開する

動画配信サービスの利用拡大をふまえ、クルマの中でネット動画を大画面で楽しめる「つながるナビ」をコンセプトにしたカーナビ。

全機種で「Apple CarPlay」と「Android Auto」のWi-Fiワイヤレス接続に対応し(CACEシリーズ4機種は2024年12月のソフトウェア更新で対応予定)、最長3年間の無料地図更新も提供するのも特長。6機種とも画面解像度はすべてHD/1,280×720ドット。

  • 7つの動画配信サービス視聴に対応

  • ストラーダ2024年モデルの主な新機能

  • 最上位機の実機デモの様子

ラインナップと店頭予想価格、発売時期は以下の通り。10型有機ELディスプレイ搭載の「CN-F1X10C1D」では、最上位ストラーダに冠する愛称「F1X PREMIUM10」を踏襲して展開していく。

Strada フローティング大画面モデル

  • CN-F1X10C1D(10型有機EL、本体幅180mm):25万円前後 / 11月下旬
  • CN-F1D9C1D(9型液晶画面、本体幅180mm):16万円前後 / 11月下旬
  • CN-F1D9C1Dの設置例

Strada CACEシリーズ(7型液晶)

カー用品店向け

  • CN-CA01WD(200mmワイドパネル):12万円前後 / 10月上旬
  • CN-CA01D(180mmパネル):12万円前後 / 10月上旬

特定販路向け

  • CN-CE01WD(200mmワイドパネル):10万円前後 / 10月上旬
  • CN-CE01D(180mmパネル):10万円前後 / 10月上旬
  • 左からStrada CACEシリーズ(200mmモデル)、CN-F1D9C1D、CN-F1X10C1D

  • ストラーダ2024年モデルのラインナップと機能面の主な違い

ネット動画機能では、YouTube/Amazon Prime Video/TVer/U-NEXT/TELASA/SPOOX/NBA-Rakutenの7つの動画配信サービスを、内蔵のWebブラウザを使って視聴可能(走行中は映像表示しない)。Chromiumベースのブラウザを使っており、現状Netflixには対応していないものの「対応する可能性もゼロではない」とのこと。

フローティング大画面モデルの2機種はさらに、自宅のレコーダーにネット経由で接続して、録画番組や放送番組をリモート視聴できる「レコーダーリンク」機能を装備。「DiXiM Play for レコーダーリンク」(ペアリングアプリ)を使い、あらかじめ自宅のレコーダーを登録することで利用可能になる。

既にHDMI入力を備えているフローティング大画面モデルだけでなく、CACEシリーズ4機種もHDMI入力を新搭載。スマートフォンの画面を映すミラーリングにも対応する。

なお、ストラーダの2024年新モデルからはCD/DVDといったディスクメディアには対応しなくなるが、ディスクメディアが使える現行機種も引き続き併売するという。

  • CN-F1X10C1D

  • CN-F1D9C1D

AppleのCarPlayと、GoogleのAndroid Autoもサポートし、無線LANによるワイヤレス接続に対応。手持ちのスマホアプリの画面をカーナビの大画面に表示して、タッチパネルで操作できる。

オーディオ面では、全機種でハイレゾ再生(FLAC/WAV)に対応。最上位CN-F1X10C1Dのみ、192kHz対応のデジタルアンプを採用した「新ストラーダサウンドエンジン」を搭載して音質強化を図り、ネット動画も高音質で楽しめるようにした。

同エンジンの具体的な進化点としては、従来のアナログアンプに比べてSN比やセパレーション性能を向上させ、ノイズの少ないクリアな音質を追求。ストラーダ専用カスタムコンデンサを刷新して「低音の迫力が増し、立体感や広がりを体感できる」とする。エネルギー効率を高めた省エネ設計も採用した。

なお、CN-F1X10C1Dで192kHz再生できるのはUSB経由とSDカード再生時(無線LAN経由では最大48kHzまで)。最上位機以外のハイレゾ再生については、最高96kHzまでとなる。

ナビ機能については、最長3年間の無料地図更新サービスを付帯し、手持ちのスマホ経由でオンライン更新できる「ワンタッチ地図更新」機能を搭載(特定販路向けの2機種を除く)。最新スポットやグルメ情報のオンライン検索にも対応する。

地図更新については、すべての地図データの更新だけでなく、新しい道路や標識等の情報を差分更新する「部分地図更新サービス」も提供。地図データの更新情報があると、無線LAN続時にナビ画面のポップアップで通知し、簡単なタッチ操作でアップデート。いつでも最新版の地図データを利用できるとする。SDカード経由の地図更新にも引き続き対応する。

  • CN-CA01D

  • CN-CA01WD

  • CN-CE01D

  • CN-CE01WD

  • 2023年に20周年を迎えたストラーダのこれまでの歩み