レノボは9月5日、ベルリンで開催された「Lenovo Innovation World 2024」において、CPUに最新のIntel Core Ultraを搭載した「Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」、AMD Ryzen AI搭載の「ThinkPad T14s Gen 6」と「ThinkBook 16 Gen 7+」、Snapdragon X Plus 8コア搭載の「ThinkBook 16 Gen 7」を発表した。また、AIの導入を支援するソリューション「AI PC Fast Start」もあわせて発表した。

  • ThinkPad X1 Carbon G13 Aura Edition

    ThinkPad X1 Carbon G13 Aura Edition

「Lenovo Aura Edition」シリーズは、インテルとの協力で開発された製品。1万人以上のユーザーのテストと4,000人の絞り込みテストを通じて、使いやすさとユーザー体験の優先順位付けと改善を行なったという。

「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」は、14型のフラッグシップモデルとして1kg未満の軽さを実現した薄型軽量のノートPC。インテルと共同開発され、AI機能を強化したほか、長時間のバッテリー駆動を実現した。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13やLenovo Yoga Slim 7iを含むLenovo Aura EditionノートPCには、ユーザーのニーズに応じて直感的に適応するスマートモードを備え、仕事や遊び、創作活動においてパフォーマンスとAI機能を最適化する設計。プライバシー保護機能である「シールド」、集中をサポートする「アテンション」、オンライン会議向けの「コラボレーション」、姿勢チェックによる休憩の促しと眼精疲労の軽減を図る「ウェルネス」などの機能が含まれる。

ユーザーはアプリ内で電源設定にアクセスし、パフォーマンスと消費電力のバランスを簡単に調整可能。さらに「Smart Share」機能により、スマートフォンとノートPC間でAI技術を活用した画像共有が可能で、iOSとAndroidの両プラットフォームに対応する。加えて、レノボのオンラインサポートツールやチャットボットへのアクセスが提供され、24時間365日対応の専門的なサポートも受けられる。

「Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」は、CPUに最新のIntel Core Ultra(シリーズ2)を搭載し、前世代より約3倍のAIパフォーマンスを実現したプレミアムビジネスノートPC。CPUに最新のIntel Core Ultra(シリーズ2)、グラフィックスにIntel Arc Xe2を搭載し、統合NPUにより最大45 TOPS以上の性能を誇る。TrackPointに加えて触覚タッチパッドを統合し、反射防止コーティングと120Hzのリフレッシュレートに切り替え可能な最大14型の2.8k OLED Dolby Visionディスプレイを搭載した。

Copilot+ PC機能をサポートし、専用のCopilotキーボードキーを含む。バッテリー駆動時間は57Whrバッテリーを搭載したことで18時間以上持続。1kg以下という軽量化を達成し、Wi-Fi 7やオプションの5G sub-6GHzをサポートした。I/OポートにはUSB-A(×2)、Thunderbolt 4(×2)、HDMIなどを装備。バッテリーはユーザーによる交換が可能で、キーボード面カバーに90%再生マグネシウムを採用した。

  • ThinkPad T14s Gen 6 AMD

    ThinkPad T14s Gen 6 AMD

「ThinkPad T14s Gen 6 AMD」は、ビジネスユーザー向けに設計された法人向けノートPC。AMD Ryzen AIにより前モデルの3倍のパフォーマンスを実現した。Zen 5コアとAMD Radeonグラフィックスを搭載し、応答性の高さ、高速なマルチタスク処理、迅速なコンテンツ作成が可能。

背面排気採用の冷却システムによりパフォーマンスを実現。3M DBEF5技術によりWUXGAパネルの輝度を400nitsに向上させ、消費電力を抑制しながらディスプレイの明るさを保つ。また、Ctrl-Fnキー配置と5MPカメラを内蔵したコミュニケーションバーのデザインを採用した。

Wi-Fi 7と5G Sub6に対応し、USB-A×2、Thunderbolt 4×2、HDMI、3.5mmオーディオジャックなどを装備。AIトランスフォーメーションは次世代AMD Ryzen PROに新しいRDNA 3.5統合グラフィックスとAIエンジン(NPU)を搭載。メモリは最大64GBのLPDDR5xデュアルチャンネル、バッテリーはMM25バッテリーベンチマークで17時間以上の駆動時間を達成し、1営業日使用可能。デザイン面では画面占有率88%の16:10ディスプレイに最適化されたフォームファクターと「ディープブラック」仕上げで、重量は約1.3kg、厚さは16.9mm。

「ThinkBook 16 Gen 7+」は、CPUに最大50 TOPS NPUを持つAMD Ryzen AI 9 365、グラフィックスにAMD Radeon 880Mを搭載したAI搭載のプレミアムノートPC。16型3.2Kディスプレイを搭載し、軽量で耐久性のある設計。カスタマイズに適したI/Oポート、AI機能とPCースマートフォン連携のための専用キー、キーボードの触覚マーカーも装備。1080pビデオを17時間以上再生可能な85Whrの大容量バッテリーとWi-Fi 7接続を備えた。

  • ThinkBook 16 Gen 7+

    ThinkBook 16 Gen 7+

「ThinkBook 16 Gen 7」は、CPUにSnapdragon X Plus 8コアを搭載し、45 TOPSの専用NPUによってAIタスクを高速化。を実現し、AIタスクやカメラの画像信号処理もサポート。デザイン面では、厚さ16mmのスリムデザインに加え、大型タッチパッド、画面占有率91.3%の16型ディスプレイ、スーパーリニアスピーカーとDolby Atmosオーディオを備えた高品質なLenovo Pro Soundを搭載した。バッテリー駆動時間が数日間となる84Whrの長時間バッテリー駆動と接続性を備えた。

  • ThinkBook 16 Gen 7

    ThinkBook 16 Gen 7

「AI PC Fast Start」サービスは、AI対応デバイスへの迅速な移行を支援するソリューション。企業の技術レベルを評価し、最も適したAI対応PCとそれを最大限に活用できるユーザーを見つけるためにAIを使ったアドバイスを提供する。また、AI対応デバイスの導入と設定を簡素化する「AI PC Lifecycle」サービスと連携して、企業全体でのAI導入を進める。レノボのサポート体制、効率的な管理ツール、セキュリティサービスにより、企業はAI PCの導入をシームレスに進めることができ、AIへの投資から最大限の価値を引き出すことが可能だとしている。