ロジクールは8月28日、人間工学に基づいた「ERGOシリーズ」新製品として、トラックボールマウス「MX ERGO S」を発表した。9月24日に発売する。価格はオープンで、直販価格は19,580円。カラーはグラファイトのみ。

  • MX ERGO S。カラーはグラファイトのみ

「MX ERGO S」はスイス本社内にある「LOGI エルゴ・ラボ」で研究開発した、人間工学に基づくデザインを採用するトラックボールマウス。同社のハイエンド製品「MX」シリーズに属し、前モデルにあたる「MX ERGO」は2017年9月に発売。約7年ぶりの新モデルとなる。

新たに左右ボタンが静音クリックボタンとなり、前モデルのMX ERGOと比べ80%のノイズをカット。また、従来のUnifying接続から、新たにLogi Bolt接続となり、同じLogi Boltに対応したキーボードなどを1つのレシーバーで複数台つなげられるようになった。Logi BoltレシーバーはUSB Type-Aコネクタで、パッケージに同梱されている。なおBluetooth接続にも対応する。

  • 上から見たところ

  • 下から見たところ。角度を変えるための板がマグネットで本体とくっついてる

  • 同時発表のトラックボールマウス「M575SP」(左)とMX ERGO S(右)

  • ついにUSB-C充電に対応。待ち望んでいたユーザーは多かったはず

本体のデザインはMX ERGOと同じで、同社製マウス「M650」と比べ前腕筋の緊張が27%減少するという。親指側に灰色のトラックボールを配置し、底面に備えた磁力板により本体の傾き確度を0度/20度の2段階で変えられる点も特徴だ。

電源はバッテリー駆動で、充電ポートはUSB Type-Cにアップデート(従来はmicroUSB端子での充電だった)。使い方によって変わってくるが、スペック上では1分間の充電で24時間、フル充電で最長120日間使用できる。

このほか2023年5月に「Logi Options+」へ追加されたマクロ登録機能「Smart Actions」にも対応し、ショートカットやファンクションなどの操作をボタンに割り当てることができる。

本体サイズはW100×D51×133mm、重さは約259g。センサーはアドバンスオプティカル、解像度は2,000dpi(初期値380dpi)、ボタン数は8。スクロールホイール、チルトホイールを搭載する。接続方式はBluetooth Low EnergyまたはLogi Bolt レシーバー。

本体のプラスチック部分の一部には認定済みの再利用プラスチックを20%採用。また、パッケージはFSC認証を取得した材料を採用している。

  • 前から見たところ。USB-Cポートは(従来と同じく)前部分に配置されている

  • 後ろから見たところ

  • 親指側から見たところ。トラックボールとボタンを1つずつ搭載している

  • 小指側から見たところ。写真ではわかりにくいが、小指を載せるスペースがある

  • 上側のボタン類。クリックボタンは静音化し、左クリックの横には戻る/進むボタンを用意。スクロールボタンはチルトに対応。チルト下には接続先を切り替えるEasy-Switchボタンがある

  • 手のひらに当たる部分の素材はゴムのようにややざらつきのある、滑りにくいものだ

  • 底面の板を外したところ

  • トラックボールは3点支持。本体底に設けられた穴からボールを押し出して外せるが、穴が小さいため指ではなく細い棒などが必要だ

  • 手を載せる角度を0度あるいは20度で切り替えられる。写真は20度の傾き

  • こちらは0度(平たい状態)の傾き

  • 20度の状態で手を置いたところ

  • 0度の状態で手を置いたところ