米Googleは8月6日(現地時間)、Google TVを搭載する新しいストリーミングデバイス「Google TV Streamer」を発表した。
テレビの下に置くセットトップボックス型のデバイスで、Chromecastシリーズより高性能なプロセッサを搭載し、AI機能が強化された。無線メッシュネットワーク規格「Thread」やスマートデバイスを統一的に制御する規格「Matter」をサポート。リモコンを探す機能など便利な新機能も追加されている。米国では9月24日に発売予定で、価格は99.99ドルである。カラーはポーセリン(ホワイト)とヘーゼル(ダークグレー)の2色展開で、後者はGoogle Store限定となる。
4K対応、Dolby Vision/Dolby AtmosやHDR10/HDR10+のサポート、コンテンツのキャスト機能など、Chromecast with Google TVの主な機能を継承している。Google TVインターフェースの基本設計を維持しつつ、性能の向上とAI導入により、より快適な視聴体験を実現した。主な特徴や強化点は以下の通り:
- Chromecast with Google TVと比べてプロセッサ性能が22%向上
- 4GBメモリー(Chromecast with Google TVの2倍)
- 32GBの内蔵ストレージ(Chromecast with Google TVの4倍)
- HDMI 2.1(Type A)対応
- Wi-Fi 802.11ac (2.4 GHz / 5 GHz)およびEthernet (10/100/1000 Mbps)
- Bluetooth 5.1対応
Google TV Streamerは、Matter接続をサポートし、メーカーの枠を超えてMatter対応のスマートデバイスが連携するスマートホーム環境に組み込める。Thread borderルーターを内蔵しており、スマートホームデバイスを素早く安全に接続し、 Threadネットワークと外部ネットワーク(通常はインターネット)をスムーズに橋渡しする。テレビ画面上でGoogle Homeパネルを呼び出すことで、スマートホーム機器の操作やセキュリティカメラの映像確認を行える。
最新のAIモデル「Gemini」を利用して、AI機能によるコンテンツやレビューの要約生成、効率的なコンテンツ検索を提供する。アンビエントモードでは、音声を使ってGoogleフォトから表示したい写真を引き出したり、生成AI機能を使って独自のスクリーンセーバーアートを作成できる。
音声リモコンは、ユーザーからのフィードバックに基づき、音量ボタンを側面から表面に移動するなど、あらゆるサイズの手で操作しやすいようにボタンレイアウトを再設計した。また、グリップしやすいテクスチャ加工を背面に用いている。カスタマイズ可能なボタンが用意されており、特定のアプリや入力切り替え、Google Homeパネルの起動などを割り当てられる。
リモコン紛失時には、 Googleアシスタン対応スピーカーまたはPixelデバイスで、Googleアシスタントにリモコンを探すように頼むとリモコンがビープ音を鳴らす。 リモコンを探す機能は、Google TV Streamerの背面にあるボタンやGoogle Homeアプリからも利用できる。