アイリスオーヤマは7月16日、部屋に置きやすい大型モバイルバッテリー「バッテリーステーション」を発売した。直販価格は21,780円。

  • バッテリーステーションと、付属のUSB-C to Cケーブル

一人暮らしや少人数世帯で使いやすい、大型モバイルバッテリー。ACコンセント出力を搭載した一般的なポータブル電源は、例えば600Wh~700Whクラスの大容量であれば重さは約8kg前後、価格も10万円前後のものが多い。また、一般的なモバイルバッテリーであれば一般的に10,000mAh~20,000mAhクラスで大容量と言われ、価格はおおむね1万円以内となる。

今回発売する「バッテリーステーション」は上面にUSB-Cポートを3基、USB-Aポートを3基搭載する縦置きの大型モバイルバッテリーで、ACコンセントは非搭載。ポータブル電源と一般的なモバイルバッテリーの中間に位置する製品として、バッテリー容量を222Wh(60,000mAh)とし、重さは約1.36㎏と非常時に持ち出せるマグボトルサイズに抑えた。アンカー・ジャパン「Anker 548 Power Bank」と近い種類の製品となる。

USBポート6基の同時使用が可能で、最大出力は100Wとなる。本体を充電しながら、つないだデバイスへ給電することも可能。USB-C/A給電に対応したPCやゲーム機、小型プロジェクター、スピーカー、スマートフォン、タブレットなどを充電できるが、ACコンセントを使う家電は使用できない。

  • 柔らかい取っ手を備え、部屋に置いて日常使いするほか、アウトドアや非常時にはすぐに持ち出せるようにした

  • 重さは約1.36kg。片手でじゅうぶん持ち運べる。サイズは500mlペットボトルよりやや幅があるくらい

  • 側面は金属でややざらざらした手触り。前面はマットな質感で、いずれも指紋が目立たず、オフホワイトとシルバーの組み合わせで部屋に置きやすいと感じた

アイリスオーヤマではBLUETTIと共同開発した大型のポータブル電源を販売しているが、「少人数で使いたい」「日常使いできる小型サイズが欲しい」といった要望が寄せられていたという。このため、災害時のほかアウトドアなどに気軽に持ち出せて、かつ日常的に使えるデザイン、サイズのバッテリー製品の開発を目指したとのこと。

背面にはLEDライトを備えるほか、IP54の防塵防水性能があるため、川辺やキャンプなど屋外活動での利用にも適するという。電池残量や入出力電圧/電流は全面のパネルで確認できる。

本体サイズは幅7.7×奥行8.25×高さ15.5cm、重さは約1.36kg。バッテリー容量は222Wh/60,000mAh。本体を充電する時間のめやすは約5時間(65W USB Type-C急速充電器を使用した場合)。本体にはUSB-C to Cケーブルが付属するが、AC充電器は付属しない。

入力は最大65W。USBポートの出力は組み合わせによってW数が異なるが、例として単ポート使用の場合USB-Cで最大100W、USB-Aで最大30W。6ポート同時使用の場合USB-C 1基で65W、USB-C 1基+USB-A 1基合計で15W、USB-C 1基+USB-A 2基で合計15Wとなる(複数端子使用時の最大出力は98W)。

  • インタフェースは上面にのみ配置。USB-Cポート3基、USB-Aポート3基の計6ポートを搭載する。一番手前には電源ボタンを備え、長押しすることで背面のLEDライトが点灯する

  • 前面の表示パネル。バッテリーの残量と、本体への充電またはデバイスへのへの給電状況が確認できる

  • 底面。4つのゴム脚が付けられている

  • 背面のLEDライト。電源ボタンの長押しで点灯し、電源ボタンを押すごとに明るさを3段階で調節できる