こどもの体験施設にパソコン工場オープン。体験施設らしくMCもこども!

2024年6月26日、マウスコンピューターとKCJ GROUPは東京豊洲にあるこどもの職業・社会体験施設「キッザニア東京」にパソコン工場をオープンしました。3年前にはキッザニア甲子園にパソコン工場を開設しており、キッザニア2施設目のパビリオン出展となります。オープニングセレモニーとプレス向けのアクティビティ体験取材に行ってきました。

  • キッザニア東京に「パソコン工場」オープン、作るのは「ゲーミングパソコン」

    2024年6月26日、キッザニア東京に「パソコン工場」がオープンしました。2021年のキッザニア甲子園オープンに続く二か所目となります

  • 取材当日、やや早めに到着したところ……第二部の入場待ちのすごい列!。これでも当日券の残りがあったので満員ではないもよう(キッザニア東京は画像左奥にあり、行列もまだまだ後ろに続いていました)

キッザニアは施設のすべてが2/3サイズでつくられた3~15歳の子供のための仕事体験施設です。パソコン工場はキッザニアの二階にあります。

  • キッザニア東京の中(2Fから撮影)。大人だけでは入場できないので中を見たのは初めてですが、お仕事テーマパークといった感じですね

  • キッザニア東京のエントランス。チェックインカウンターという事になっています

  • パソコン工房はキッザニア二階にあるので階段を上る必要があります

  • キッザニア1Fからはこの看板が目印。この先に先ほどの案内板のある階段を上ります

まずは中央広場にてオープニングセレモニーを実施。MCが来賓の名を告げていますが、MC2名とセレモニーのパソコン起動式を行うのはすべてこども達です。

  • オープニングセレモニーのMCもこども

この手のイベントでこどもが登場するのはおおむね俳優事務所所属のプロのイメージですが、今回登場した都合7名のこどもはすべてキッザニアのこども議会の議員。

こども議会議員は二年間の任期中に新しいアクティビティについて意見を述べたり、キッザニアをもっと楽しくするためのサービスを考えたりする活動を行っており、イベント・セレモニーなどの参加・運営も議員のお仕事の一つです(応募要項を見ると一か月に1~3回キッザニアで開催されるこども議会活動に出席する必要があるようです)。

来賓として登壇したのはマウスコンピューター 代表取締役社長の軣秀樹氏とKCJ GROUP代表取締役社長の圓谷道成氏でした。

軣氏は「こども達にも、ものづくりを体験して欲しいと2010年ごろから親子パソコン組み立て教室をしており、その際に親御さんと組み立てる姿と喜びを目の前にして、もっとものづくりとパソコン組み立てを伝えたいと考えていた。縁があってまず2021年にキッザニア甲子園にオープンした。今後もこども達にいろいろな体験をしていくことに協力したい」と挨拶しました。

  • 来賓挨拶。マウスコンピューター 代表取締役社長の軣秀樹氏

圓谷社長は「マウスコンピューターから東京にも出展したいという声があったが、ようやく今日オープンにたどり着けた。マウスコンピューターはBTOとして品質にこだわっており、私もマウスのコンピューターを使用している。そのパソコンをこども達が組み立てて起動する(パビリオンとなった)。こども達のできる力を育み、楽しみながら学んでパソコンを好きになって欲しい」と語りました。

  • 運営会社のKCJ GROUP代表取締役社長の圓谷道成氏

そののち、パソコン工場パビリオンの制服が披露。その二名に両社長からパソコン工場パビリオンで体験するのと同様のオーダーシートが渡され、それに沿ってパソコンを組み立て、パソコン起動式を行いました。

  • 引き続き、お仕事ユニフォームの紹介……まあ、すごくイメージ通りです

  • 後ろ姿。でもマウスの飯山工場や神戸サポートセンターでは、こんなユニフォーム着たスタッフをみていません(笑)

  • 来賓からオーダーシートを渡されて、組み立て開始。キッザニア東京は甲子園と異なり「ゲーミングパソコン」を組み立てるという設定で、外付けGPUや水冷クーラーを使用という仕様です

  • という事で組み立て。とはいえ、これはあくまでセレモニーなので、さわり程度ではあります

<動画>電源オンとともに特製BIOS画面(?)が表示されました。無事完成

そしてフォトセッションで終了……でしたが、MCと組み立て担当の議員の写真をキッザニアのフォトスタッフが撮影していました。

  • ということでフォトセッション。こちらは予定されていたバージョン

  • キッザニアフォトスタッフがこども達のバージョンを撮ったので便乗(右手を斜めに上げるポーズはキッザニア議会議員のお約束のポーズのようです)

3歳児でも可能な安全性を重視したパソコン組み立て

キッザニア東京は約1800坪の敷地内に約60のパビリオンと約100種類のアクティビティが用意されており、アクティビティはこどもだけが単独で行います。

必然的に3歳一人でもできるような難易度と安全性がアクテビティに求められることになります。なので「ガチのパソコン組み立て」ではありませんでした。

甲子園のパソコン工場パビリオンは3年間で約4万人がパソコン組み立てを体験したとの事で、一回45分で6人まで。今回の東京はパソコンの種類も変更し、一回30分で8名まで体験できると濃密になっていますが、甲子園の状況を見て決め、組み立てを行うパソコンにも変更があるようです。

  • パソコン工場。本来だと保護者は入れませんが、今回は取材という事で入れました

  • 中にはゲーミングパソコンや組み立てに使われているマザーボードやパーツが並んでいます。以下機動性のよいGoogle Pixel 8Proでの撮影です

今回組み立てを行ってくれたのは小学5/6年生の3名です。報道陣に対してのデモストレーションという事もあり、15分に組み立て工程を簡略化したものになっていました。

  • という事で体験会スタート。組み立てを行うのもキッザニア議会議員です(中央の女の子が小学6年生で、男の子は5年生)

  • パーツの紹介。これはGPUでゲームの動きを早くするためのもの

一人一人にオーダーシートを手渡されたのち、まず、オーダーシートについているバーコードを読み取ります。すると下の部品棚にオーダーに沿ったパーツの棚をランプでお知らせ。パーツを取ったらボタンを押すとランプが消え、すべてのボタンを押すとピッキング完了。簡略かされていますが、これはマウスコンピューターの飯山工場で以前行っている作業を模したものになっています(現在はペーパーレス化でタブレット端末になっています)。

  • オーダーシートを受け取ります。BTOなのでオーダーシート毎に注文内容が異なる(のですが、実態は同じです)

  • BTOなので、必要パーツをピックアップするところから始まります。オーダーシートについているバーコードをリーダーで読み取ると……

取り出したのはCPU/ストレージ/メモリとGPUで、これをケースに入ったマザーボードに取り付けるという事になります。それぞれのパーツの概要はスタッフが教えてくれます。

  • 下にあるパーツ棚で必要なパーツのある場所にランプが点灯します。これは昔の飯山工場で行われていたもの(現在はペーパーレス化でオーダーシートはありません)。点灯位置は人ごとに異なります

今回のアクティビティは「ゲーミングパソコンを作る」というもの。なので、GPUの取り付けがありますし、CPUクーラーも水冷ヘッドと本格的です(が、本当のゲーミング用GPUはデカく重い事もあり、小型のものを使用していました。また安全を考慮してGPUの裏側には透明カバーが取り付けてあり、半田面の突起物によるケガが起きないようになっていました)。

  • 組み立て作業台にオーダーシートを張り付けて作業開始。飯山工場でもセル組み立て方式なので、この辺も同じです

  • 今回は簡略版ということで、ここからのスタートです。ちなみにCPU/GPUはAMD製でした

  • 組み立て工程は正面のモニターに表示されます。アニメーションのないかなり硬派なイメージでした(イキナリ工程11になっているのは簡略版のためでしょう)

  • GPUの取り付け。ゲーミングパソコンという事で外付けGPUを取り付けますが……よくこんな小型サイズのGPUありましたね

  • GPUをねじ止めします。イマドキの小学生はドライバーを満足に使えるのか少々気になりますが

  • 難しそうな場合はスタッフの補助が入るので安心

水冷ヘッドの取り付けに関しても、対角線でねじを止めていき、最初は仮止めで緩く締めてあとから本締めと勘どころを押さえた内容です(が、CPUグリスは塗布しません)。そののち、フロントパネルのケーブル配線で「あれ、結構細かいし大変じゃないの?」と思ったらなんとピンプラグの接続となっていました。最後に起動チェックを行い、無事起動とでニッコリ。

  • 水冷クーラーの取り付け。取り付けネジをイキナリ全部締め付けない。ネジは対角線上に締めると手順が本格的です

  • 次はフロントケーブルの取り付け……あの狭い取り付けは結構面倒ですし、ケガも気になると思っていたら、ピンジャックを差し込むようになり、色で区別されているのでわかりやすくなっていました

<動画>最後に動作チェック電源オンとともに特製BIOS画面が表示されました。無事完成(動画はトリミングしてあります)

  • 本来ですと、コンベアーに載せて終了ですが、今回は省略されていました

  • ケガを防ぐための取り組みの一つ。GPUの裏には透明カバーがかけられていました

  • 26日の二部からパソコン工場もスタートですが、注目されていたのか早々に受付終了していました

なお、現在キッザニア東京公式Xでは「パソコン工場」パビリオンオープン記念キャンペーンを実施。キッザニア東京公式Xのフォローと指定ポストのリポストで抽選で10名にマウスコンピューターオリジナルグッズ(マフラータオル or トラベルポーチ)+キッザニアお菓子&エコバッグが当たります。キャンペーン期間は6月26日~7月24日となっています。