ドイツのbeyerdynamic(ベイヤーダイナミック)が同社初のオープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン「VERIO 200」を発表した。6月24日からbeyerdynamic.comのオンラインショップなどで販売を開始した。価格は199ユーロ、219.99USドル。

Beyerdynamicは今年、創業100周年を迎えた老舗オーディオメーカーである。1937年に世界初のダイナミックヘッドホン「DT48」を開発し、時代が変わっても変わらない高品質なサウンドや音声コミュニケーションのニーズに応えるユニークな製品を作り続けてきた。数多くのアーティストやエンジニアに採用され、近年ではゲーマーや配信者にも愛用されている。

VERIO 200は、他のオープンイヤー型と同じように、主にスポーツ、通勤、自宅での作業など、周囲に気を配る状況を想定して設計されている。オープンであることと音質がトレードオフにならないよう、軽量で音の歪みを抑えられるグラフェン・ドライバー(16.22mm)を採用した。「優れた低音、没入感のあるリスニング体験を実現した」とbeyerdynamicはアピールしている。オーディオコーデックは、aptX Adaptive、AAC、SBCに対応する。

デザインは、ワークアウト中でもイヤホンがしっかりと固定されるフックデザインを採用した。重量は片方10.8g。適度な重さ、シリコンおよび形状記憶ワイヤーで、外耳道に圧迫感を与えることのないしなやかなフィット感を実現し、音漏れを最小限に抑えたという。防塵防沫性能は汗や雨に耐えるIP54等級。タッチセンサーを搭載し、通話への応答、音量の調整、音声アシスタントの起動などをシンプルなタッチ操作で行える。

QualcommのcVc(Clear Voice Capture)テクノロジーに対応するマイクを2つ搭載し、周囲のノイズやエコーを抑制し、ボイスエンハンスメントも組み合わせた明瞭な音声によるコミュニケーションが可能。

バッテリー駆動時間は、ヘッドホンのみで最大8時間、充電ケースとの組み合わせで最大27時間使用できる。Bluetoothはバージョン5.3で、マルチポイントに対応する。

BeyerdynamicはVERIO 200とともに新開発の「beyerdynamic」アプリ(iOS、Android)をリリースした。5バンド・イコライザーでサウンドを柔軟にカスタマイズでき、音楽ジャンルごとに用意されたサウンドプリセットを利用できる。