COMPUTEX 2024で行われた基調講演において、Intelはx86プロセッサの優位性・ムーアの法則継続におけるコミットメントを表明しました。背景にはQualcommによるWindows向けプロセッサの投入があり、既存のx86プロセッサ比で圧倒的な省電力性能を実現したことをアピールポイントとしていたためです。

そこでIntelは開発コードネーム「Lunar Lake」を次期プロセッサ製品として展開。同社の消費者向け製品としては初めて基板上にDRAMを混載している点が特徴です。高い省電力性能を実現したほか、CPUのPコアとEコアを刷新。統合グラフィックスも新しくなり、AI性能やゲーミング性能も引き上げられたとか。

まだLunar Lakeは出始めの製品で、試作品は展示会を見渡してもかなり珍しめ。しかしMSIはいち早く採用した製品を展示することに成功した模様。しかもノートPCではなく、まさかのハンドヘルド型ゲーミングPC「MSI Claw 8 AI+」でした。

  • 「MSI Claw 8 AI+」実機。起動しており、実際に動作している模様

  • 展示にあったキャプション。プロセッサ以外ではバッテリー増量が見どころです

動態展示とはいえまだ一般客が触れることを想定しているわけではないようで、堅牢なアクリルケースの中に据え付けられていました。表示されているデスクトップはほぼ素のWindowsで、独自ユーティリティなどのショートカットも確認できません。

よく見ると上部にUSB-Cケーブルが2本差さっている点も要注目。現行モデルは天面のUSB-C端子がひとつしかなかったため、展示品では周辺機器との接続性が改善されていそうです。