ファーウェイ・ジャパンは5月15日、スマートウオッチ新製品「HUAWEI WATCH FIT 3」(以下、FIT 3)を発表しました。同日予約を開始し、5月22日に発売します。

価格はオープンですが、店頭予想価格はフルオロエラストマーベルトのブラック、ピンク、ホワイト3色が23,980円前後。ナイロンベルトのグレーと、EC限定のレザーベルト(ホワイト)の2色が25,050円前後の見込みです。

  • HUAWEI WATCH FIT 3シリーズを装着したところ。1.82インチの四角いAMOLEDディスプレイを搭載する

ファーウエイの「FIT」シリーズは、必要な機能を搭載しながら価格を抑えた、手に取りやすい入門~ミドルレンジのスマートウォッチ製品。最新モデルのFIT 3は2万円台のお手頃価格ながら、従来モデル(FIT 2)から拡大した1.82インチ(347PPI、AMOLED)の大画面ディスプレイを搭載しました。特徴は次の通り。

●1.82インチの薄型AMOLEDディスプレイ
●回転クラウンの搭載
●カロリー管理機能が強化
●8つ運動では詳細な分析・モニタリングデータを取得
●高精度の睡眠モニタリング
●24時間連続の健康管理

  • FIT 3の販売チャネルと価格

本体は厚みを約9.9mmに抑え、重さは約26gと軽量(ベルト含まず)。普段は約37gのスマートウォッチ(HUAWEI WATCH GT 4)を付けている筆者がFIT 3を装着してみたところ、「これ、着けてる?」と疑ってしまうほど軽く感じました。普段時計を着け慣れていない人でも導入しやすそうな軽さです。

個人的に注目したい点は、本体デザインと睡眠モニタリング機能。バンドのカラーはホワイト(レザー)、グレー(ナイロン)、ホワイト、ピンク、ブラック(いずれもフルオロエラストマー)の5色ですが、このうちグレー(ナイロン)とホワイトは、新搭載した回転クラウンが赤の差し色になっており、目を引く組み合わせになっています。また、ピンクはケースカラーもピンクに、ブラックは同じくブラックになっているなど、カラーごとの違いが楽しめます。

なお、右側面に配置された回転クラウンは同社スマートウォッチの上位モデルで搭載している機構。押すとアプリ一覧が表示され、回すとアプリ一覧が拡大・縮小します。ワークアウトやカロリー管理など他の情報を開いているときに回すと、画面のスクロールも可能。ホーム画面を表示させるホームボタン機能もあります。

  • WATCH FIT 3を装着してみたところ。写真はホワイト

  • 赤い回転クラウンとシルバーの本体の組み合わせが印象的だ

  • 回転クラウンにはHUAWEI WATCH FITの文字

  • グレーのナイロンベルト。ファブリック的な編み込み生地になっている

  • こちらはホワイト(レザー)。フォーマルな場所でも使いやすい、上品なベルトだ

高精度な睡眠モニタリング機能も注目したい点です。4月に発売した「HUAWEI Band 9」と同じく、同社最新の独自アルゴリズム「HUAWEI TruSleep 4.0」を搭載したことで、入眠/目が覚めた回数の識別精度が向上したほか、睡眠時の心拍数・血中酸素レベル・呼吸数などのデータが追加。よりよい睡眠をアドバイスする機能も、専門機関の協力を得ることで具体的、専門的になったといいます。

筆者は横になってすぐ寝付けるタイプではなく、“いつ入眠したか”がスマートウォッチでもうまく取得できないことが多いため、入眠検知の精度向上には期待大。近々実機で試してみたいところです。

このほか、ハイエンドモデルにのみ搭載していた睡眠中呼吸乱れ検知機能も用意。スマートフォン専用アプリ「HUAWEI Health」 からヒーリングミュージックや睡眠を促す環境音を流せる機能も加わりました。

  • 本体裏面。搭載センサーは9軸IMUセンサー (加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー)、光学式心拍センサー、環境光センサー

  • フルオロエラストマーのバンドはなめらかで肌触りがよい。ベルト穴に合わせてわずかに溝が付けられている

ワークアウトは100種類以上に対応し、6種類のワークアウトは自動で検出。フィットネスプログラムは160種類以上を利用できます。ランニングやウォーキング、水泳など8つの種目は、詳細なモニタリングが採れるプロワークアウトモードを搭載。心拍数や血中酸素レベルのモニタリングは、最新アルゴリズム「HUAWEI TruSeen 5.5」により、激しい運動中の測定精度が高まっています。

位置情報は5衛星測位方式をサポート(GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QSS)。屋外ワークアウトで高精度な測位が見込めます。

サイドボタン(右側面下側)を押すと、ワークアウトメニューが表示される

HUAWEI Healthアプリと組み合わせ、カロリー管理できることも特徴の1つ。摂取カロリーを記録すると、活動量に応じて自動で消費カロリーを計算し、目標とした体重に達するためのカロリー消費ができているか、毎日のカロリーバランスをチェックできます。

これまでは摂取カロリーの入力は、アプリ上からほぼ手動入力でしたが、新たに10万以上の食品データベースを参照し、「おにぎり」や「肉」など、入力した食品キーワードに応じて、メニューとカロリーが一覧で提案されるようになりました。

  • ボデイメイカーの画面。右側にあるご飯アイコンが摂取カロリー、左側にある運動アイコンが消費カロリーを表示。これらを総合して目標のカロリーバランスとなっているかが中央のゲージで示される

  • HUAWEI Healthアプリのカロリー管理画面。ここから摂取カロリーを入力できる

  • 食品名を入れると10万品目以上のデータベースから、関連する食品とカロリーを提案する機能が加わった。手動で情報を入れずともタップだけで記録できるようになった

  • 摂取した食品のグラム数を調整できる

  • 食品の栄養素も確認可能

アプリの対応OSはAndroid 8.0以降、iOS 13.0以降。スマートフォンとの通信はBluetooth 5.2 BLE+BRをサポートします。防水性能は5ATMです。

充電は同梱の磁気充電ケーブルを使い、一端はUSB-A、もう一端は独自端子で本体を充電できます。フル充電時の駆動時間(仕様値)はヘビーユースで最大7日間、通常使用で最大10日間と、ファーウェイらしい長めのバッテリー駆動時間となっています。