iPhoneの現在位置、すなわち「自分がいまどこにいるか」は、iPhoneに搭載された各種センサーによりリアルタイムに測定できます。携帯基地局との通信など精度を高める機能の導入により、いまや誤差はごくわずか、正確に現在位置がわかります。

しかし、センサーや通信機能を使えば電力を消費します。位置情報をまったく測定しない場合に比べれば、バッテリーの減るペースが加速することは確か、むやみに使用するものではありません。しかし、仮想マップ上を移動する"位置ゲー"など、位置情報を参照しないことには使いものにならないアプリがあることも確かです。

位置情報を参照するアプリは、ダウンロード後初めて起動したとき表示されるダイアログ、または「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」画面から、アプリごとに位置情報の参照方法を選択できます。アプリにより差はあるものの、3から5の選択肢が用意されています。

それらの選択肢は、電力消費量が多くなる順に並べられています。最上段の「しない」(位置情報の利用を許可しない)は電力消費量がもっとも少なく、「次回または共有時に確認」、「このアプリの使用中」、「このアプリ/ウィジェットの使用中」と下るにつれ増加し、最下段の「常に」がもっとも電力消費量が大きくなります。

とはいえ、「常に」を選んだとしても、増える電力消費量はたかが知れています。IoT機器の現在位置を常時監視するアプリを調べたところ、「常に」を選択しているときの位置情報参照回数は1日8回のペースでした。利便性を天秤にかけるなら、わずかな消費電力量の増加は目をつぶるべきなのかもしれません。

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