ロジクールは3月6日、Webカメラの最上位モデルとなる新製品「MX BRIO 700」を発表した。4K解像度での撮影に対応するほか、AI技術による高画質化機能などを搭載する。

3月22日発売で、価格はオープン。同社オンラインストアでは33,000円で販売する。カラーはペールグレー、グラファイトの2色。

  • 「MX BRIO 700」ペールグレー

  • 別カラーのグラファイト。法人向けモデルはグラファイトのみで展開

ロジクールのマウスおよびキーボードのフラッグシップ機種に名付けられている「MX」の名称を、Webカメラで初めて採用した高画質・高機能モデル。

同社のWebカメラとしては最も大型の撮像素子を採用し、最大で4Kの高解像度に対応。新たに搭載したAI技術により、同社の4K Webカメラ「BRIO C1000s」と比べ、人の顔の認識や、周囲の照明に応じた自然な明るさに調整する機能などが向上している。自動光補正機能は同社最新の「RightLight 5」を搭載。また、ノイズを軽減し映像を鮮明にする3Dノイズリダクション機能なども用意する。

カメラの左右にそれぞれマイクを装備しステレオでの音声収録が可能となっており、周囲の雑音を抑えてユーザーの声をより鮮明に届けるデュアルビームフォーミングマイクとしても機能する。

  • ダイヤル式のプライバシーシャッターをレンズ周囲に装備。ダイヤルを回す操作によりレンズを物理カバーで閉じられる

本体は上下方向に角度を調節可能で、カメラを下向きにした際に机上の資料などの天地を反転しなくても正しい方向で写せる「ショーモード機能」を搭載。レンズ画角は90度で、専用ソフトから78度または65度にズームすることも可能。レンズ部にはダイヤル式のプライバシーシャッターも設け、手元操作で物理的にシャッターを開閉できる。

主要ターゲットはMXシリーズの製品を使っているユーザー。MXシリーズをカスタマイズできる専用ソフト「Logi Options+」に対応し、マウスやキーボードと同じ流れで、MX BRIO 700の設定・カスタマイズが行える点も特徴だ。なお、ロジクールのゲーミングデバイス向けソフト「Logicool G HUB」での設定も可能(設定項目はLogi Options+と同じ)。

デザインは、エッジ部に曲面を採り入れた直方体で、MXシリーズ製品でしばしば採用される“マットなメタル感”のある製品となっている。プラスチック部分には認定済みの再利用プラスチックを一部使用した。

本体サイズは98×36×43mm(マウントクリップ除く)、重さは174g。ズーム機能は最大4倍。接続インタフェースはUSB Type-C 3.0。

  • 同梱品一覧

なお、法人向け販売チャネルでは同じ仕様の製品を「MX BRIO 705」の機種名で販売する。

ハードウェアの性能はMX BRIO 700と共通だが、保証期間が3年間に延長されているほか、IT管理者が社内のロジクール製会議デバイスを遠隔で一元管理できる「ロジクール Sync」に対応する。本体のカラーバリエーションはグラファイト1色のみとなる。