「電車/バスに乗れるスマホ」とは、自動改札にざすだけで運賃を支払える「タッチ決済が可能なスマートフォン」のことでしょうか? これからAndroid端末を導入する場合、あらかじめ以下の3点を確認しておきましょう。

まず、導入予定のスマートフォンが「おさいふケータイ」対応かどうかを確認しましょう。おさいふケータイとは、スマートフォンに内蔵されたIC(FeliCaチップ)による近距離無線通信を利用した少額決済機能のことで、どの通信キャリアも同じ名称でサービスを展開しています。「おさいふケータイ対応」や「FeliCa搭載」と明記されていれば、基本的には電車/バスのタッチ決済に使えるスマートフォンと考えていいでしょう。

チャージの方法も検討しておきましょう。Suicaを例にすると、Android端末には「モバイルSuicaアプリ」と「Google PayにSuicaを登録」、「楽天PayにSuicaを登録」という3とおりの方法があり、それぞれに「Android OS 7.0以上が動作するFeliCa対応機種」(Google Pay)といったサポート範囲が決められています。

定期券の利用を検討している場合は、「モバイルSuica」や「モバイルPASMO」など、交通系ICカードを発行する事業者が運営するサービスに対応する端末かどうかのチェックも必要です。実際のところ、おさいふケータイ/FeliCa対応端末はほぼ確実に電車/バスのタッチ決済に利用できますが、Android OS 6.0以前などサポートが終了された端末が存在します。

サポートが終了した端末でも、現金チャージすれば電車/バスのタッチ決済に使えますが、定期券の購入やクレジットカードでのチャージが使えないなど機能は一部制限されます。旧機種を使う場合は、用途をよく考えておきましょう。

  • 「電車/バスに乗れるAndroidスマホ」を選ぶ基準は?