Googleは、1月のアップデートで追加される「Feature Drop」と呼ばれる新機能のひとつとして、米国版の「Pixel 8 Pro」に体温測定機能を追加する。

  • 米国版「Pixel 8 Pro」が体温測定に対応、FDA認証も取得

    米国版「Pixel 8 Pro」が体温測定に対応、FDA認証も取得

Pixel 8 Proは2023年10月に発売されたGoogleのフラッグシップAndroidスマートフォン。下位モデルのPixel 8とは画面の大きさや望遠カメラの搭載などの違いがあるが、Proのみ新たに温度センサーを搭載したことも特徴だ。

Pixel 8 Proの温度センサーは本体背面のカメラバーに組み込まれており、対象物から5cm以内まで近付けると表面温度を非接触で測定できる。発売時点では簡易的な温度計アプリがプリインストールされている以外には、具体的な活用方法は示されていなかった。

今回発表された体温測定機能は側頭動脈を利用した計測方法で、こめかみ付近にPixel 8 Proのカメラ部分を近付けてスライドすると体温がわかる。36.1℃~40℃の範囲で±0.3℃以内の精度を実現しており、これは他の側頭動脈温度計と同等の精度だという。スマートフォン用の温度測定アプリとしては初めてアメリカ食品医薬品局(FDA)の認証を受け、正式に体温計として使えるものとなる。

開発にあたって、センサーの特性上なるべく測定対象に近付ける必要があるものの衛生上接触は避けたいということから、適切な距離・位置にかざしやすくするための工夫をしたという。カメラ用に搭載されているレーザー検出オートフォーカス(LDAF)センサーを活用して距離を把握し、バイブレーションと音声でガイドする。