米AMDは1月23日(現地時間)、これまでプレビュードライバで実験的に提供してきた最新機能「AMD Fluid Motion Frames(AFMF)」を正式版ドライバに統合して提供を開始した。「Radeon Software Adrenalin 24.1.1」で利用できる。
予告通りに新機能が正式バージョンへとマージされて提供された形。「AMD Fluid Motion Frames」機能は、実レンダリングされるフレームの間に動的に生成したフレームを差し込んで見た目のパフォーマンスを引き上げるというもので、AMD Radeon RX 6000 / RX 7000シリーズで利用可能。FSR 2タイトルとの比較ではフルHD設定時、最大で97%も性能が高まるという。
AFMF機能の統合にあわせて“知っておくべきこと”という項目が設けられており、AFMF機能の利用にあたって必要な知識がリリースノート内で公開されている。主要なものを紹介すると、ショートカットキーとしてAlt+Shift+Gが提供されて切り替えやすくなったようだ。
加えて、映像再生向けの様々な機能強化が図られている点もポイント。先日情報が明らかにされたばかりの映像再生向け超解像機能「AMD Video Upscaling」についてもこのバージョンから実装されており、Google ChromeとMicrosoft Edgeで利用できるという。chrome://flags/かedge://flags/から実験的機能を有効化し、「Media Foundation for Clear」を有効化すると利用可能。ドライバの「グラフィックス」タブにあるスライダーからシャープネスのレベルを調整できるという。