ローランドは、BOSSブランドよりボーカル用エフェクター「VE-22」を2024年2月17日に発売する。市場想定価格は46,200円前後。

  • ボーカル用エフェクター「VE-22」

  • リアパネル

「VE-22」はボーカルの処理にフォーカスしたエフェクター。音程変化を強調したエレクトリック・ボイス、拡声器のようなローファイ・ボイス、自然な広がりのある残響などさまざまなタイプからエフェクトを選択でき、ローランド/BOSSのエンジニアとアーティストとの協業による50のプリセットを搭載する。

ハーモニー機能では、楽曲のキー(調性)を設定するだけで、ボーカリストひとりでもコーラスアンサンブルが得られ、ハーモニーの数や音量はもちろん、定位を少しずらしてハーモニーに厚みと広がりを加える、声質を変えて楽曲の雰囲気を変えるといったことも行える。

本体にカラー・ディスプレイを装備し、暗いステージ上でも、瞬時にエフェクトの状態を把握できる。また、サウンドをコントロールする「HARMONY」、「EFFECT」、「ECHO」の3つのノブは、回せばパラメーターの調整、クリックすると各機能のON/OFF、ダブル・クリックで詳細設定と、シンプルで直感的な操作性を実現。作成したサウンドはユーザー・メモリーとして99個まで保存できる。本体のペダルスイッチは、手による操作も行えるよう設計されており、デスクトップ環境で利用するケースの多い動画配信などにも適している。なお、ペダルスイッチの機能はカスタマイズすることもできる。

声の明瞭度を上げる「ENHANCE」、音量のばらつきを抑える「COMP」、耳障りな歯擦音を軽減する「DE-ESSER」といった歌声そのものを引き立たせるエフェクトも用意。ファンタム電源搭載により、コンデンサーマイクの接続にも対応する。マイクの入力感度を調節する「MIC SENS」や、LOW、HIGHの切換え可能なゲイン設定を装備しているので、マイクプリアンプを使用せずに、さまざまなマイクの接続が可能となっている。

さらにルーパー機能、オーディオインターフェイス機能も装備する。ルーパーではボイス・パーカッションのパートを重ねるなどパフォーマンスができ、オーディオインターフェイス機能ではUSB Type-C端子でPCやiOS機器との接続が行える。デバイスから再生したオーディオをヘッドホンで聴きながら練習することもできる。同時発売の専用ケース「CB-VE22」(市場想定価格8,800円前後)は、「VE-22」とマイクやケーブルなどをまとめて収納できるようになっている。

サイズ/質量はW218×H64×D143mm/910g(電池含む)。本体のほか、アルカリ電池(単3形)×4などが付属する。