AMDはCES 2024にあわせて新グラフィックス製品「Radeon RX 7600 XT 16GB」を発表しており、この中でRadeon向けドライバに搭載する新機能についてもいくつか言及している。今回新しく、動画再生用途にAMD FSRなどの独自機能を適用することが明らかにされたようだ。TweakTownなどが報じている。
AMDはRadeon環境で様々な機能をドライバレベルでサポートしており、これまで主にゲーム用途に用いられてきた。今回明らかにされたのは超解像技術のFSRを動画再生ソフトに適用するというもので、「Radeon FSR for Video」と呼ばれている模様。VLC Media Playerへの導入が予定されており、低解像度動画の再生を高品質にアップスケーリングできるようになるほか、ノイズリダクションも統合されるという。
動画再生向けの超解像技術といえば、直接競合するNVIDIA RTX VSRが記憶に新しい。同ソフトウェアはすでにChrome等のWebブラウザやVLC Media Playerでも利用でき、有効化すると低解像度ソースから高解像度映像をアップスケーリングして視聴可能。最近バージョン1.5にアップデートされ、より品質を高めている。
加えて、VLC Media Playerへの統合も見どころ。もしRadeon FSR for Videoが導入されれば、共通のソースで2つの機能をそれぞれ有効化して品質を比較することも可能だ。FSRはゲームにおいてGeForce環境でも利用できるが、Radeon FSR for Videoも使えるのだろうか。