MMD研究所は12月22日、10月に実施したで「大手4キャリアユーザーのポイントプログラム利用に関する調査」の結果を公表した。

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この調査は、大手4キャリア(NTTドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイル)のメインブランドのユーザーを対象として、ポイントプログラムへの意識を調査したもの。NTTドコモについてはdポイント、auについてはauマネ活ポイント、SoftBankについてはPayPayポイント、楽天モバイルについては楽天ポイントを各キャリアのポイントプログラムとして利用状況・意識を聴取している。

スマートフォンを所有する20歳~69歳の男女20,000人のうち、大手4キャリアのユーザー12,474人を対象として、メイン利用しているキャリアのポイントサービス格闘・利用の重視度を、「とても重視している」~「重視していない」の4段階と「ポイントを獲得・利用していない」のどれに当てはまるかを聞いた結果が次のグラフだ。

  • グラフ:メイン利用しているキャリアのポイント重視度(単数)

    メイン利用しているキャリアのポイント重視度

重視度(「とても重視している」「やや重視している」の合計)は、全体では72.3%。キャリア別にみると、NTTドコモ/au/ソフトバンクの3キャリアと楽天モバイルで大きく比率が違っており、楽天モバイルでは重視度が88.4%と際立って高い。楽天モバイルは事業開始当初より楽天ポイントとの連携を強く打ち出しており、それが浸透している格好だ。NTTドコモ/au/ソフトバンクもこのところポイント連携の施策を強化しているが、楽天モバイルほどの意識の高さではない。

各キャリアのポイントプログラムについて、ポイントの溜まりやすさをどう評価するを尋ねた結果が次のグラフ。

  • グラフ:メイン利用しているキャリアのポイントサービスの貯まりやすさ

    メイン利用しているキャリアのポイントサービスの貯まりやすさ

ここでも楽天モバイルが「貯まりやすい」という評価が32.4%、「やや貯まりやすい」との合計だと73.2%ととびぬけて高い。これに次ぐのがNTTドコモで以下ソフトバンク、auの順だが、NTTドコモの「貯まりやすい」という評価は15.2%、「やや貯まりやすい」との合計で44.8%と、楽天モバイルとは大きな差がある。

次は各キャリアのポイントプログラムにおいて、ポイント還元を多くするように意識して行動しているかを聞いた結果だ。

  • のポイントプログラムの会員ランクに対する意識

    のポイントプログラムの会員ランクに対する意識

やはり楽天モバイルに意識の高いユーザーが多く、大きく離れてNTTドコモ、ソフトバンク、auの順。楽天市場のセール時などに楽天モバイルユーザーはポイント率アップなどが行われるが、そういった機会を積極的に利用しているユーザーが多いということだろう。

このように楽天モバイルのユーザーはポイントプログラムへの意識が高く、積極的に利用している。そんな中で、楽天グループは12月1日から楽天グループの各サービスを利用することによって楽天市場で買い物をする際のポイント率がアップするSPU(スーパーポイントアッププログラム)の特典内容の改定を行った。このSPU改定に対する評価を聞いた結果が次のグラフだ。

  • 楽天モバイルユーザーのSPU改定についての満足度

    楽天モバイルユーザーのSPU改定についての満足度

「満足」「やや満足」の合計が60.4%、「不満」「やや不満」の合計が22.2%で、改定内容に満足しているという回答が不満の回答を大きく上回っている。今回のSPU改定については賛否両論があるが、楽天モバイルの事業を強化したい楽天グループの姿勢に沿ったものという評価が多く、楽天モバイル利用者にとってのメリットは概ね強化されたという声がもっぱら。楽天モバイルユーザーもそのように受け止めている人が多いようだ。

調査概要

  • 調査名:大手4キャリアユーザーのポイントプログラム利用に関する調査
  • 調査期間:2023年12月7日~12月11日
  • 有効回答:<予備調査>20,000人 ※人口構成比に合わせて回収 <本調査>2,000人 ※docomo(n=500)、au(n=500)、SoftBank(n=500)、楽天モバイル(n=500)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:<予備調査>スマートフォンを所有している20歳~69歳の男女 <本調査>大手4キャリアユーザー
  • 設問数 :<予備調査>14問 <本調査>5問