12月22日、周辺機器メーカーが「IEEE802.11be規格のWi-Fi 7対応ルーターを2024年春に発売する」というリリースを一斉に発表した。各社とも、6GHz帯で帯域幅320MHzでの通信に対応し、複数のデバイスを使っても安定した高速通信ができるとしている。

Wi-Fi 7対応ルーターの開発を表明したのはアイ・オー・データ機器、エレコム、バッファローの3社。12月22日に総務省が発表した電波法改正により、新たに6GHz帯で帯域幅320MHzでの通信が可能となったことを受け、その規格に対応した製品を開発中であることを表明した。各社とも、具体的な製品や価格はまだ公開していない。

  • 各社ともWi-Fi 7対応ルーターの具体的な製品は発表していない。画像はエレコムが公開したイメージ画像

現行のiPhone 15 Pro/Pro Maxは、6GHz帯の通信に対応したWi-Fi 6Eに対応している。ただ、Wi-Fi 6Eは帯域幅が160MHzにとどまっている。Wi-Fi 7ならば、帯域幅が倍の320MHzに広がるため、道路の車線が倍に増えたようにデータが快適にやり取りできるようになる。

  • 帯域幅が従来の倍に広がることで、より高速で安定した通信が可能になる