「Yahoo! オークション」を運営するLINEヤフーは12月18日、マキタの電動工具用バッテリーの非純正品に関する注意喚起を掲載。いわゆる“互換バッテリー”が市場で出回っているが、ヤフオクではユーザーと出品者に対し、商品にPSEマーク表記があり、届出事業者が明記されているなど、関係法令を遵守したものかを確認するよう呼びかけている。
ヤフオクでは、経済産業省から「電気用品安全法違反の疑いが極めて高い、型番『BL1860B』の非純正(互換)バッテリーが中国の工場から大量に出荷された」という情報提供を受けたとしており、この製品にはPSEマークの表記はあるものの、届出事業者名が記載されていないという。
マキタではこれまでにも、純正でないリチウムイオンバッテリーの事故が急増していることを受け、同社の充電式工具にはマキタ純正の電池パックを使用するようアナウンス。同社ではいわゆる“互換品”として販売されている他社製(非純正)の電池パックや、リサイクル修理された電池パックの使用に起因する事故・故障については一切責任を負わないとしている。
なお既報の通り、製品評価技術基盤機構(NITE)ではマキタに限らず、さまざまな電化製品の非純正バッテリーによる事故情報について度々注意喚起を行ってきており、PSマガジン(製品安全情報メールマガジン) 2022年度 Vol.402 4月12日号では「直近の3年間は特に事故が多く、毎年家屋の全焼事故が発生している。最近では充電後に置いていただけで発火に至った事故も報告されている。非純正バッテリーは純正バッテリーよりも多くのリスクを抱えていることを知ってほしい」と呼びかけている。