米国時間の12月14日、Android版「Firefox」ブラウザで、450以上の新しい拡張機能が利用できるようになった。Mozillaは「このマイルストーンは、開発者が自由に拡張機能を作成して公開し、ユーザーがAndroid版Firefoxで簡単にインストールできる、モバイルにおける新しいオープンな拡張機能エコシステムの開始を意味する」としている。
拡張機能をインストールするには、Firefoxの右上の3点ボタンから[アドオン]を選択するとアドオンマネージャーが開き、おすすめ拡張機能の一覧が表示される。おすすめからもインストールできるが、さらにその下にある[アドオンを探す]をタップするとAddons.mozilla.org(AMO)Androidのページが開き、「おすすめ」や「トレンド」のリスト、検索機能を使ってさらに多くの拡張機能を見つけられる。導入したい拡張機能のページで[Firefoxへ追加]を選ぶと、ユーザーの許可が必要な項目が表示されるので、確認して問題がなければ、[追加]をタップしてインストールする。
導入した拡張機能は、アドオンマネージャーで「有効」な拡張機能としてまとめられ、拡張機能をタップすると設定画面が開く。その画面で削除も行える。
Mozillaは2020年9月に、GeckoViewを採用して一から再構築したAndroid版Firefoxをリリースした。その際にサポートする拡張機能を「Recommended Extensions (推奨拡張機能)」プログラムを通じて、一般的に使われている一部の拡張機能のみに絞り込む判断を下した。それにより、Mozillaは新しいブラウザを迅速にユーザーに届けることができたが、利用できる拡張機能がわずか9個に減少した。
それから推奨拡張機能は増えたものの、豊富なアドオンが魅力の1つであるデスクトップ版に比べると乏しく、モバイルでFirefoxがユーザーを増やせない要因の1つになっていた。 StatCounterのデータによると、12月14日時点のモバイルブラウザ市場におけるFirefoxのシェアは0.51%。1位のChrome(64.52%)、2位のSafari(25.19%)に大きく離され、Opera(2.1%)、UC Browser(1.45%)よりも小さい。Android版Firefoxの再構築から3年を要したが、Mozillaは8月にAndroid版Firefoxでオープンな拡張機能エコシステムをフルサポートするのに必要なインフラ構築の完了を発表。そして450以上のアドオン提供を実現した。