デル・テクノロジーズから2023年8月に発売された「Alienware Aurora R16」をレビューします。従来までの近未来的で独特なデザインから一新され、シンプルかつミニマルなボディになった新型Alienware Auroraシリーズ。その実力をチェックしていきましょう。

  • 「Alienware Aurora R16」レビュー! 前世代比40%の小型化と20%の静音化を達成した新モデル

シンプルながらもAlienwareらしいデザイン

Alienware Auroraシリーズといえばまるで宇宙船のようなデザインでしたが、Alienware Aurora R16は一般的な箱型のデザインに変更されています。

「レジェンド3.0」と称される新デザインを採用したAlienware Aurora R16は、サイズは従来から約40%小さくなっていますが、システムは約20%静かになり、CPU温度は最大10%、GPU温度は最大6%低減したとのこと。静音性と冷却性がかなり引き上げられています。

シンプルながらも、正面のAlienwareロゴや左サイドの「スタジアムループ」と呼ばれる楕円形の照明ループなど、一目見てAlienwareのゲーミングPCだと分かるデザインです。 本体正面のポート類は中央寄りに配置されており、デスクの下ではなくデスク上に置いて使うことを想定されていることが伺えますね。

  • 電源を入れるとAlienwareロゴ、スタジアムループ、リアファンのLEDが点灯する。色は設定アプリから変更可能

  • サイドパネルを外したところ。

  • PCケースの内部。マザーボードはオリジナル設計、独自規格のものが採用されている

  • CPUクーラーは240mmラジエーターの簡易水冷。リアにも120mmファンが1基

  • フロントに120mmファンが1基。その下に3.5インチベイがある

  • フロントファンにはカバーがつけられている

  • 今回試用したモデルは、GeForce RTX 4070を搭載していた。ガッチリとしたステーがあるので大型グラフィックボードでも安心だ

  • M.2 SSDとWi-Fiカード。M.2 SSDスロットには空きがあるため、簡単に増設が可能

  • 本体正面。Alienwareロゴが電源ボタンになっている。ポート類は3.5mmヘッドセットジャック×1、USB Standard-A(USB 3.2 Gen1)×3、USB Type-C(USB 3.2 Gen2)×1

  • 本体背面。映像端子は搭載するグラフィックスによって異なる

BTOで自分に合った構成を選択可能

Alienware Aurora R16には豊富なBTOメニューが用意されていて、予算や用途に合わせたスペックを選ぶことができます。

CPUは第13世代のCore i7-13700F、Core i9-13900Fと最新の第14世代Core i7-14700KF、Core i9-14900KFプロセッサーから選択可能。メモリは16GB(8GB×2)から 最大64GB(32GB×2)まで、SSDは最大8TB(4TB×2)まで搭載することができます。

グラフィックスはRTX 3050、RTX 4060、RTX 4060Ti、RTX 4070、RTX 4070Ti、RTX 4080、RTX 4090とエントリーからハイエンドまで幅広くラインナップされています。

シャーシオプションでCPUクーラーを空冷から簡易水冷へ変更することも可能で、第14世代のCPUが選択された場合は自動的に簡易水冷に変更されます。

他にも、Officeソフトやセキュリティソフト、動画・写真編集ソフトなどもオプションで選ぶことができます。キーボードやマウスだけでなくヘッドセット、モニターなどの周辺機器も同時に購入でき、ゲームプレイに必要なものを一気に揃えることも可能です。

  • BTOメニューは豊富で用途や予算に合わせて最適な構成を選択できる(記事制作時点)

Alienware Aurora R16の性能をチェック

ベンチマークソフトを使って、Alienware Aurora R16の性能をチェックしていきましょう。

今回試用したモデルの構成は以下の通りです。

  • OS:Windows 11 Home(日本語)
  • CPU:Intel Core i7-13700F(16コア/24スレッド 最大5.2GHz)
  • メモリ:16GB(8GB×2 DDR5 5600MHz)
  • グラフィックス:GeForce RTX 4070
  • ストレージ:1TB M.2 2280 SSD (PCIe4.0x4)
  • CPU-Zでの表示。今回試用したモデルにはCore i7-13700Fが搭載されていた

  • GPU-Zでの表示。今回試用したモデルにはRTX 4070が搭載されていた

Alienware Aurora R16は、専用ソフト「Alienware Command Center」で動作モードを「静音」「バランス」「パフォーマンス」「カスタム」の4つから選ぶことが可能です。今回はパフォーマンスでベンチマークなどを実行しました。また、システムの電源モードは「最適なパフォーマンス」を選択しています。

  • 専用ソフト「Alienware Command Center」から動作モードを選択できる

  • ベンチマークソフト「CINEBENCH R23」と「CINEBENCH 2024」の計測結果

  • ベンチマークソフト「PCMark10」の計測結果

CPUは、1世代前とはいえ性能の高いCore i7を搭載しているため、シングルコア・マルチコアともに高いスコアが出ています。 PCMark 10のスコアからも、ゲームだけでなくクリエイティブワークも快適にこなせることが分かります。

  • ベンチマークソフト「3DMark」の計測結果

  • 「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、「最高品質」設定で4Kが「とても快適」、WQHD・フルHDが「非常に快適」という結果に

  • 「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」では、「高品質」設定で4Kが「快適」、WQHD・フルHDが「非常に快適」という結果に

  • 「サイバーパンク2077」のベンチマークでは、DLSSを有効にした場合WQHD解像度において「レイトレーシング:ウルトラ」で平均120fps以上出ていた

グラフィックスにはGeForce RTX 4070を搭載。ミドルクラスのGPUですが、各種ベンチマークで高スコアを記録し、超重量級タイトルの「サイバーパンク2077」のベンチマークでも、DLSSを有効にするとWQHD解像度で平均FPSが120以上でした。

この性能があれば、ほとんどのゲームを快適にプレイできそうです。

小さくなったけど性能に妥協はないゲーミングPC

シンプルながらもAlienwareらしいデザインを採用したAlienware Aurora R16。個人的には今までのAlienwareのゲーミングPCの中で一番好きなデザインです。従来よりも約40%も小型化されていて、さらに静音性・冷却性ともに向上しているというのも非常に嬉しい部分です。

CPUはCore i7-13700Fから最新のCore i9-14900KF、グラフィックスはエントリークラスのRTX 3050からハイエンドなRTX 4090まで選べ、メモリやストレージも選択肢が多く、自分の用途や予算にあわせてカスタマイズすることができます。ゲーマーからクリエイターまで、幅広いユーザーにオススメできるゲーミングPCだといえるでしょう。

  • 青いイルミネーションもAlienwareらしさを表現できている