iPhoneのロック解除や重要な設定変更のとき確認される6桁の数字「パスコード」。購入直後に設定したままという人もいれば、定期的に変更するという人も。Face ID/Touch IDという生体認証機能を有効にしているのならば、高頻度に変更する必要はありませんが、ときどき見直したほうがいいでしょう。

しかし、勢いで変更するとあとで苦労するかもしれません。電話番号や誕生日以外の容易には推測できない数字を設定すると、すっかり忘れてしまい、「○分後にやり直してください」というメッセージが表示されるように。しかもエラーを重ねるたびに、使用不可の分数は増えていきます。その間iPhoneは緊急コールを除き操作できなくなるため、途方に暮れるはめになります。

ではどうすれば...使用しているiPhoneがiOS 17にアップデート済であれば心配いりません。iOS 17には「パスコードのリセット機能」があり、新しいパスコードを忘れてしまった場合でも古いパスコードでiPhoneにアクセスできるのです。

iOS 17でパスコードを5回間違えると、「iPhoneは使用できません ○分後にやり直してください」という画面の右下に「パスコードをお忘れですか?」というボタンが現れます。次の画面で古いパスコードを入力し、指示に従い新しいパスコードを設定すれば、iPhoneを使用できなくなるという困った事態を解決できます。

ただし、古いパスコードの使用が許されるのは、パスコードの変更から72時間以内に限られます。72時間を経過すると、これまでどおり厳重なセキュリティロックがかかるため、指先に馴染むレベルまでパスコードによるロック解除を練習したほうがいいでしょう。

  • iOS 17では、新しいパスコードを忘れても慌てる必要はありません