米Microsoftがメジャーアップデートの提供を終了させた「Windows 10」に、AIアシスタント機能「Copilot in Windows」(プレビュー版)を追加する準備を開始した。同社は11月16日に、開発者向けプレビュープログラムWindows InsidersのRelease Previewチャンネルに「Windows 10 22H2 Build 19045.3754 (KB5032278)」をリリースし、Windows 10でCopilot in Windowsが利用可能になることを明らかにした。
同社は、今年4月にWindowsクライアント・ロードマップを更新した際に、昨年秋リリースの「Windows 10バージョン22H2」がWindows 10の最終バージョンになり、全体サポート終了日(2025年10月14日)までセキュリティ更新プログラムでサポートを継続する計画を明らかにしていた。
しかし、Windows 11で利用できるようになったCopilot in Windowsに大きな反響があり、より多くのWindowsユーザーにその価値を届けるために、Windows 10 Home/ Proエディション(バージョン22H2)が動作するデバイスに、Copilot in Windowsを追加するアップデートを提供する。ただし、企業・組織が管理しているWindows 10 Proエディションのデバイス、Windows 10 EnterpriseおよびEducationエディションのデバイスは、Copilot in Windowsの初期展開から除外する。
Windows 11の動作要件を満たさないWindows PCでも、Windows 10でCopilot in Windowsを利用できるようになると、Windows 10のサポート延長を求める声がさらに強まる可能性が高い。しかし、Microsoftはサポートページで、Windows 10のサポート終了日に変更がないことを明言している。
Windows 10用Copilotの開発者向けプレビューの展開開始後に早い段階で体験したいWindows Insiders参加者は、Windows 10バージョン22H2に[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを取得する]([設定] > [更新とセキュリティ] > [Windows Update])が追加されるので、その横にあるトグルを[オン]にする。