ヤマハは、3ウェイ6スピーカーをワンボディに収めたDolby Atmos対応サウンドバー「SR-X40A」を11月30日に発売する。Spotifyなどの音楽配信サービス再生や、Amazon Alexaによる音声操作にも対応。価格はオープンプライスで、店頭価格は70,400円前後を見込む。カラーはブラック。

  • SR-X40A(中央)

ヤマハが追求する独自の音作り“TRUE SOUND”を活かし、映画ではセリフやBGM、効果音の3要素を表現できるようチューニング。音楽コンテンツでは、楽器の定位感や音程、リズム感を損なわず再現し、高い表現力を意識した音づくりを行ったという。さらに立体音響のDolby Atmosにも対応。前後左右に加え、上方向からの音も感じられる立体的な音場や、音像の移動感まで忠実に表現するという。

  • 側面のバスレフポート

  • 前面の各種ステータスをあらわすLED

3次元音場の再現性を高めつつ、自然かつ豊かな音を追求するために、3ウェイ6スピーカー構成を採用。ユニット構成は、4.6×6.6cmの楕円形フロントスピーカー、上向きの5.2cmイネーブルドスピーカー、7.5cmサブウーファーが各2基。実用最大出力は1ユニットあたり30Wで、総合出力は180W。

筐体内部の空気の流れをスムーズにし、スピーカーユニットの動きを最適化するバックチャンバー構造や、ボディ形状に合わせて専用設計したバスレフポートも装備している。

本体の外装は、高さを6.3cmに抑えたスリムなデザインで、全体をファブリック素材でおおうなど上質な見た目に仕上げた。本体上面には各種操作ボタンを備えている。

  • 本体上面の各種操作ボタン

HDMI端子を2系統備え、Dolby Atmosをはじめ非圧縮の7.1ch音声信号や、Dolby TrueHDなども伝送できるeARCに対応。HDMI CEC対応で、接続しているテレビと連動してサウンドバーの各種操作が行える。光デジタル入力も1系統装備する。

Ethernet端子とIEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(2.4GHz帯)を搭載しており、ネットワーク接続にも対応。SpotifyやAmazon Musicといった音楽配信サービスの楽曲を再生できる。Amazon Alexaによる音声操作にも対応しており、本体に話しかけてスマートスピーカーのように使ったり、音楽配信サービスの楽曲を声だけで再生することも可能。

  • 背面のインタフェース。右端のUSB端子はアップデート専用

  • 付属のリモコン

付属のリモコンに加え、専用アプリ「Sound Bar Remote」からの操作にも対応。コンテンツに合わせて最適な音場を再現する4種類のサウンドモード(ムービー/ステレオ/スタンダード/ゲーム)を選んだり、自分好みの音に調整したりできる。テレビの音を聴きやすくする「クリアボイス」と低音増強機能「バスエクステンション」も、現行機種と同様に採用している。このほか、スマートフォンの音楽をBluetoothでワイヤレス再生することも可能。Bluetooth 5.0準拠で、対応コーデックはSBCとAAC。

  • 専用アプリ「Sound Bar Remote」の画面イメージ

消費電力は36Wで、待機時は最小0.5W(HDMIコントロール、ネットワークスタンバイ時は2W)。本体サイズと重さは1,015×112×63mm(幅×奥行き×高さ)/3.9kgで、壁掛け設置にも対応する。付属のリモコンにはリチウムボタン電池をセット済み。他に、電源ケーブルと光デジタルケーブル(1.5m)、壁掛け取付用スペーサーなどを同梱する。

  • 壁掛け設置用の穴を本体背面に備える