「1日10分の簡単作業」や、「準備はスマホだけ」などの "簡単に稼げる副業" について、実際には高額なマニュアル代やサポート費用などを請求されるという事例が報告されている。国民生活センターが注意喚起をおこなっている。メリットのみが強調された文言や、事業者の説明のみをうのみにしないでほしいとのこと。

  • 「稼げる副業」に要注意、国民生活センターが注意喚起

    「簡単に稼げる」という誘い文句の副業には注意が必要だ。不安に思ったら、消費者ホットライン「188」に

国民生活センター寄せられた相談事例には、20代女性から「検索サイトで副業を探していたところ、副業のランキングサイトを見つけた。『準備はスマホだけ』『1日10分の簡単作業』という第1位の仕事に興味を持ち、LINEの友だち登録をした。メッセージが届き、『仕事の内容を知るには2万2,000円のテンプレートマニュアルの購入が必要だ」と言われ、申し込んだ。「仕事内容の詳細は電話で説明する』というので日時を約束したが、インターネットで調べると怪しい事業者とわかった。まだマニュアルは届いていないので、キャンセルを申し出たら『継続することを強制してはいないが、30日以内にマニュアル代を払ってほしい』と返信があった。無償でキャンセルできないか」というものがあったという。

また、同じく20代女性から「インターネットで副業を検索したら『1日1万円簡単に稼げる副業』という広告が出てきた。LINEで友だち登録し、『初期費用0円でできる』と説明を受け、サポート事務局という別のLINEアカウントに誘導された。怪しいと感じ、『副業はやりません』と断ったら、受け取ってもいない電子書籍代約2万円を請求された。払わなければ所定の手続きを取る等と脅しのようなメッセージもある。どうしたらよいか」という相談もあったそうだ。

こうしたトラブルを防止するために、国民生活センターは「『簡単に稼げる』『もうかる』ことを強調する広告やランキングサイトをうのみにしない」や、「作業内容や利益が出る仕組みがよくわからなければ契約しない」、「少しでも不安に思ったら早めに消費生活センター等に相談する」などのアドバイスをおこなっている。

ネット上では「まさか引っかかる人はいないと思いますがご注意を。特にタイパ気にするZ世代の方達」「副業系のツイート、時々TLに流れてくるんですよね。ウザイ😡騙されないようにしましょう!」「若者に十分な給料があればこんな事にはならなかったはずなんだけどなぁ…」「甘い話、タダより怖いものはない…😅」などの声が寄せられた。