スマホでX/Twitterの動画を保存するには?

スマホの場合、X/Twitter公式アプリやブラウザ版X/Twitter単独では投稿された動画をダウンロードできません(後述する例外を除く)。そのため、サードパーティ製のWebサービスやスマホアプリを利用する必要があります。

しかし、X(旧Twitter)によるAPIの有料化やバージョンアップに伴って、動画保存サイトや外部アプリの大半が正常に機能しなくなりました。「従来の方法でTwitterの動画を保存できない」と困っている人は、この記事で紹介する新しいダウンロード方法に移行する必要があります。

X/Twitterの新しい動画保存方法

動画のURLをコピーする方法(リンク取得方法)

X(旧Twitter)の動画をダウンロードするための外部ツールは、あらかじめポスト(ツイート)のURLをコピーしておき、それを入力する方式が主流です。iPhoneやAndroidスマホで動画付きポスト(ツイート)のURLを取得するには、共有ボタンから「リンクをコピー」をタップします。

  • iPhoneでX/Twitterの動画URLをコピーする方法(リンク取得方法)

    【iPhone】iPhone版Xアプリで動画ポスト(ツイート)の共有ボタンをタップして、「リンクをコピー」を表示した画面です

  • AndroidでX/Twitterの動画URLをコピーする方法(リンク取得方法)

    【Android】Android版Xアプリで動画ポスト(ツイート)の共有ボタンをタップして、「リンクをコピー」を表示した画面です

ただし、相手がいわゆる「鍵垢」の場合(ポストを非公開に設定している場合)は「リンクをコピー」の項目が表示されず、URLを取得できません。DM(ダイレクトメッセージ)で送られてきた動画のURLも入手できません。

「Twidropper」を使ったX/Twitter動画保存方法

今回、筆者が試したX/Twitter動画保存ツールの中でもっとも使いやすかったのが「Twidropper」です。X/Twitterアカウントのログイン情報を渡す必要はなく(連携不要)、動画ポスト(ツイート)のURLを入力すれば簡単にダウンロードできます。

Twidropperの特徴と機能

  • ログイン不要(X/Twitterアカウントとの連携不要)
  • iPhone/Android/PC全対応、別アプリ不要
  • 画質の選択が可能(3段階)
  • GIF動画をダウンロード可能(ただしMP4変換される)
  • 鍵垢がポスト(ツイート)した動画はダウンロード不可
  • DMで送られてきた動画はダウンロード不可

以下、Twidropperの使い方を紹介します。事前にダウンロードしたい動画ポスト(ツイート)のURLをコピーしておきましょう。ダウンロードするまでの操作はiPhoneとSafariの環境、AndroidとChromeの環境とも共通ですが、保存した動画を再生・確認する方法は異なります。

  • 「Twidropper」を使ったX/Twitter動画保存方法-1

    【1】次のリンクからTwidropperのサイトを開き、事前にコピーしておいた動画ポスト(ツイート)のURLをペーストして、「Download」をタップします

  • 「Twidropper」を使ったX/Twitter動画保存方法-2

    【2】広告の下まで画面をスクロールし、画質を選んで「Download Video」をタップします。確認画面で「ダウンロード」をタップします

iPhone/Safariの動画保存先

  • 「Twidropper」を使ったX/Twitter動画保存方法-3,iPhone

    【3-i】iPhone/Safariの場合は、URL欄の左に表示されたダウンロードボタン(青の下向き矢印)から「ダウンロード」をタップします

  • 「Twidropper」を使ったX/Twitter動画保存方法-4,iPhone

    【4-i】ファイル名をタップすると保存した動画が再生されます。虫眼鏡アイコンをタップすると保存場所が開きます

  • ※保存場所は「ファイル」アプリの「ダウンロード」フォルダが標準設定です

  • 「Twidropper」を使ったX/Twitter動画保存方法-5,iPhone

    【5-i】再生画面の共有ボタンから「ビデオを保存」を選ぶと、写真アプリにコピーを保存できます

Android/Chromeの動画保存先

  • 「Twidropper」を使ったX/Twitter動画保存方法-3,Android

    【3-a】Android/Chromeの場合は、画面右上の三点ボタンから「ダウンロード」をタップします

  • 「Twidropper」を使ったX/Twitter動画保存方法-4,Android

    【4-a】動画のサムネイルをタップすると再生されます。ファイル名の右横にある三点ボタンから、共有や削除などを行えます

  • ※保存場所は「Files」アプリの「ダウンロード」カテゴリが標準設定です

「Twidropper」と「TwiDropper」は別のサービス

旧Twitterの動画保存ツールでは「TwiDropper」が機能と使い勝手の両面に優れていました。しかし、先ほど紹介した「Twidropper」は名称の「d」が小文字になっただけではなく、かつての定番「TwiDropper」とはまったく別のツールです。今回筆者が「TwiDropper」を試したところ、エラーメッセージが表示されて、まったく機能しませんでした。

  • 「Twidropper」と「TwiDropper」の違い

    「twidropper」をWeb検索した画面です。「Twidropper」と「TwiDropper」の両者がヒットします。現在のXで動画をダウンロードできるのは「d」が小文字で緑色の「Twidropper」です

両者それぞれの窓口に「TwiDropperとTwidropperは無関係か、あるいは何らかの関係があるのか」を問い合わせていますが、どちらからも回答は得られていません。

PCではブラウザ拡張機能「Twitter Media Assist」で動画保存可能

パソコンのWebブラウザには、X/Twitterの動画保存に対応した拡張機能(アドオン)が提供されています。とくに、ChromeやFirefox向けの「Twitter Media Assist」が使いやすく機能も豊富です。

GIF動画をGIF形式のまま保存したい、あるいは鍵垢が投稿した動画をダウンロードしたい場合は、スマホからPCに動画のURLを共有し、「Twitter Media Assist」を介して手に入れるとよいでしょう。

  • X/Twitterの動画をPCに保存する方法

    ChromeやFirefoxに拡張機能「Twitter Media Assist」をインストールすると、X/Twitterに投稿された動画の下にダウンロードボタンが表示されるので、それをクリックします。詳しい使い方は下記の関連記事を参照してください

【関連記事】
X/Twitterの動画をPCに保存する方法(2023年11月最新版)

X/Twitterアプリ単独で動画保存できる場合がある

次の条件がすべてそろえば、X/Twitter公式アプリ単独でも動画をダウンロードすることが可能です。

  • 自分が有料のX Premium(旧Twitter Blue)に加入している
  • 自分がiPhone版のX/Twitterアプリを利用している
  • 投稿者が動画のダウンロードを許可している
  • 投稿者がオリジナルのGIF動画をポストしている(X/TwitterのGIFライブラリではない)

iPhoneユーザーかつX Premium(旧Twitter Blue)の契約者であれば、ダウンロードしたい動画をとりあえず長押ししてみるとよいでしょう。筆者が検証した範囲では、Android版のX/Twitter公式アプリやモバイルブラウザ版のX/Twitterではダウンロード不可でした。

  • X/Twitterアプリ単独で動画を保存できる場合-1
  • X/Twitterアプリ単独で動画を保存できる場合-2
  • 上記の条件がすべて満たされていれば、X/Twitter上の動画を長押しして「動画をダウンロード」をタップすると、iPhoneの写真アプリに保存できます

  • X/Twitterアプリ単独の動画保存時に課金を求められる場合

    未課金ユーザーが「動画をダウンロード」をタップすると、「X Premium」への加入を求められます

  • X(旧Twitter)の動画ダウンロード許可設定-1

    【参考】X/Twitterに動画を投稿する際、ダウンロードを許可するか否かを選択できます。デフォルト設定は「許可する」になっています

  • X(旧Twitter)の動画ダウンロード許可設定-2

    【参考】X/Twitterの設定には「動画を保護する」という項目があります。標準状態ではオフ(ダウンロード許可)に設定されています

X/Twitterの動画をスマホに保存できないときの原因(理由)は?

iPhoneやAndroidスマホでX(旧Twitter)に投稿された動画をダウンロードできないとき、その原因や理由として以下の項目が考えられます。

  • X公式アプリやモバイルブラウザ版Xだけでダウンロードを試みている
  • サードパーティ製の動画保存アプリやWebサービスが現在のXに対応していない(APIを利用できていない)
  • 投稿されたのが動画ファイルではなく、YouTubeをシェアしたものだった
  • 投稿主がいわゆる「鍵垢」だった(ポストを非公開に設定しているためURLを取得できない)
  • DM(ダイレクトメッセージ)で送られてきた動画だった

定番だった動画保存ツールの現況は?

上記の原因・理由にも挙げたとおり、これまで定番とされてきた動画保存ツールの多くが機能しない状態に陥っています。現行のXでも動画をダウンロードできるか否かを検証したところ、代表的なWebサービスは実質的に利用不可、iPhoneアプリは利用できても広告だらけか動作が若干不安定、Androidアプリは問題なく動作するものもあるという傾向が見られました。

Webサービス名 検証結果
TwiDropper × 保存不可
Syncer(Twitterの動画を保存するためのURL変換器) × 保存不可

iPhoneアプリ名 検証結果
Twi 動画保存 for Twitter プレビューが若干不安定、広告多め
ついくりっぷ for Twitter プレビューが若干不安定、広告多め
Twip × 広告過多(30秒の動画広告再生が必要)
ツイクリップ × 保存不可
Clipbox × 保存不可

Androidアプリ名 検証結果
Twitter動画保存機(TwiTake) 保存可能
Twitter用ダウンローダー 保存可能、広告多め
Twip × 保存不可

  • AndroidアプリのTwitter動画保存機こと「TwiTake」

    AndroidアプリのTwitter動画保存機こと「TwiTake」は、今回検証したアプリの中では随一の実用性でした。言い方を換えると、「Twidropper」に比肩するアプリは「TwiTake」だけでした。操作方法は、画面右下の「+」ボタンから、動画ポスト(ツイート)のURLをペーストしてダウンロードする流れです

まとめ

イーロン・マスク氏がTwitterを買収して以降、急な仕様変更が続いています。とくにサードパーティ製のアプリやWebツールは、2023年6月に施行されたAPIの有料化とバージョンアップによって、その多くが機能不全に追い込まれました。高額なAPI利用料を支払いながらも利益を得るために、広告表示量が著しく増加した動画保存アプリも散見されます。本記事でおすすめした「Twidropper」は今のところ節度ある広告表示量ですが、使い勝手のよい状態がずっと続くかどうかは筆者が予想できる範囲ではありません。