米AMDが10月11日(現地時間)に公開したRadeon GPU向けドライバにおいて、最新機能「AMD Anti-Lag+」がFPSゲーム『Counter Strike 2』で使えるようになった。今回CS2公式X(旧Twitter)アカウントが投稿した内容によると、この機能を有効化するとアカウント停止が行われる可能性があるという。

  • 『Counter Strike 2』でAMD Anti-Lag+をを使うとVACに抵触する恐れがある - AMDとValveが声明

AMD Anti-Lag+は、描画の遅延を低減することでより高速な応答を行えるようになるという機能のこと。Radeon RX 7000シリーズなどRDNA 3ベースの製品のみで利用できる最新機能で、提供されたばかりのドライバで『Counter Strike 2』でも利用できるようになった。

競技向けゲームタイトルでは高速応答への需要が大きいこともあり、注目されていた同機能。しかし、『Counter Strike 2』でもし有効化した場合、アカウント停止処置がとられる可能性がある。DLLファイルを迂回して動作しているために、VAC(Valve Anti-Cheat)が正常ではない動作として検出してしまうという。なお、NVIDIA Reflexはドライバ側ではなく、ゲーム側に組み込まれているもので、同様の懸念は起こりえない。

この機能が含まれていたドライバは「Radeon Software Adrenalin 23.10.1」。すでにAMDはドライバの提供を取りやめており、ダウンロードしたユーザーは『Counter Strike 2』でAMD Anti-Lag+を使わないよう案内中。Valveも声明を発表しており、この機能で影響を受けたユーザーは調査の上、順次BAN解除を行っていくとしている。