Google純正のスマートウォッチ新モデル「Google Pixel Watch 2」(以下、Pixel Watch 2)がとうとう10月12日に発売となった。Googleストア価格はLTEモデルが59,800円、Wi-Fiモデルが51,800円。カラーは次の4種類で展開する。

  • Matte Black アルミケース/Obsidian アクティブ バンド
  • Polished Silver アルミケース/Bay アクティブ バンド
  • Polished Silver アルミケース/Porcelain アクティブ バンド
  • Champagne Gold アルミケース/Hazel アクティブ バンド

発売に先駆け、GoogleからPixel Watch 2 LTEモデルの「Polished Silver アルミケース/Porcelain アクティブ バンド」を借りられたので、前モデル(第1世代Pixel Watch)との外観比較も交えながら、開封インプレッションを写真中心でお届けする。

  • Pixel Watch 2を装着してみたところ。第1世代と着け心地はほぼ変わらない

Pixel Watch 2を開封! 紙パッケージで構造はシンプル

さっそく手元のPixel Watch 2のパッケージを開けていこう。化粧箱は、やや横長だった第1世代から変わり、縦長の形になった。底面にある、外装と中の箱を閉じている紙をはがし、中の箱を外側(底面側)に引っ張り出して開けられる。

  • Pixel Watch 2の化粧箱。やや横長だった第1世代から変わり、縦長の箱になった

  • 箱を開けてみたところ。左側にケーブル付き充電器、中央にPixel Watch 2 、右側に交換用バンドが入っている

  • 同梱品一覧。同梱のバンドはLサイズ(手首周り165~210mmの人向け)で、本体にはSサイズのバンド(手首周り130~175mmの人向け)が標準で着けられている

  • Pixel Watch 2の充電器は本体裏面にマグネット接続し、4つのピンで物理的に充電する。第1世代のワイヤレス充電と比べ、安定してかつ効率的に充電できるようになったとのこと

  • Pixel Watch 2の裏面と充電器。Pixel Watch 2裏面の中央にあるセンサー群のうち、丸い円になっている部分と接触させる

  • Pixel Watch 2の右側面。押すとアプリ一覧が表示されたり、回すとスクロールできたりする触覚式リューズ、押すと最近使ったアプリ一覧が表示されるサイドボタンなど、使い勝手は第1世代と同じ

  • 裏面のセンサーは第1世代Pixel Watchから新たにマルチパス心拍センサー、皮膚電気活動 (cEDA) センサー、推定睡眠時皮膚温センサーの3つが追加され、心拍数の計測精度が向上し、ストレス検知も可能になった

  • ハンドの着脱は、本体にあるバンド取り外しボタンを押し込み、横にスライドさせて付け外しする(これも第1世代と同じ)。標準で付属するアクティブバンドはなめらかで肌への当たりは良好だ。バンドは第1世代のバンドも装着できる

何か変わった? 第1世代Pixel Watchと外見を比べてみた

Pixel Watch 2と、第1世代Pixel Watchの外観を見比べてみた。画面サイズや厚みなどは同じながら、重さは従来の36gから31gへと軽量化。センサーは拡充され、リューズ位置など細かいデザインも変更されている。

  • 第1世代Pixel Watchと、Pixel Watch 2。どちらがどちらかわからないほど一見して同じデザインだ。ちなみに左が第1世代、右が第2世代。以下の写真も(注記のある1枚を除き)同じ並びで撮影している

  • いずれもディスプレイはAMOLED(有機EL)で直径41mm、カバーガラスには側面がカーブしたCorning Gorilla Glass 5を採用。Pixel Watch 2のほうがリューズがぴたっとくっついているように見える

  • 裏面のセンサーは大きく進化。心拍数の計測精度向上のほか、ストレスを検知してユーザーに通知、ガイド付き呼吸セッションを提案するなど気分を整えられるようサポートする

  • リューズがある右側面。Pixel Watch 2ではリューズの位置が少し裏側に寄せられている

  • この写真のみ並びが逆で、左が第2世代、右が第1世代のPixel Watchとなっている。左側面を見るとPixel Watch 2では穴が減っているように見える

  • 写真にある第1世代Pixel WatchのアクティブバンドはChalk アクティブ バンド(下にあるバンド)、Pixel Watch 2のアクティブバンドはPorcelain アクティブ バンド(上にあるバンド)。どちらもカラーラインナップの中ではホワイト系のカラーだが、微妙に色が違っている

標準の文字盤が使いやすく進化している!

ごくごく短時間ではあるが、Pixel Watch 2を試用してみた。基本操作は第1世代と変わらず、画面の見やすさやタッチの反応も良好だ。

新たに標準の文字盤が拡充されており、第1世代のPixel Watchでは、標準の文字盤で同時に表示できるアプリウィジェットは4種類が限界だったが、新しい文字盤では種類によっては最大8つのアプリウィジェットを選択できるようになっている。たくさんの情報を同時に見たい筆者には嬉しい限りだ。新たに搭載されたカレンダーアプリも非常に便利で、ウィジェットとして画面に予定を常駐させておける。

画面は大きめだが手首のカーブに沿って(使っているうちにズレずに)装着できるのもよい。ただ他メーカーのスマートウォッチと比べると、本体が31gの重さとしては、バッテリーがやや心許ないところは継続している(9時間の試用で約30%ほど消費した)ものの、とはいえPixel Watch 2は標準設定で常時点灯となっており、第1世代と比べると長持ちしていると言えるだろう。

  • アクティビティを自動検出する機能。ランニングやサイクリングを含む7つのエクササイズに対応する

  • 新しく利用可能になった標準の「アナログ(円弧)」文字盤がとても気に入った。文字盤の円の中に4つのアプリウィジェット(写真は上から時計回りでFitbit Today、日付と曜日、歩数、心拍数)を配置でき、加えて円の外に4つのデータを表示できる(写真は上から時計回りにUV指数、天気と気温、バッテリー残量、Googleカレンダー)

  • 文字盤に表示するアプリウィジェットの種類は細かくカスタマイズできる。スマートフォンのPixel Watchアプリからも、有料・無料で好みの文字盤をダウンロードできる

  • 健康管理のデータはFitbitアプリで確認できる。Fitbitアプリは2023年9月後半にUIを一新し、「今日」「コーチ」「自分」の3つのタブでデータの表示や設定を行うデザインになった。一番よく見るであろう「今日」のタブは睡眠やアクティビティのデータを表示するタブで、自分が重視する指標、例えば睡眠や体重管理、ストレスなどに応じて表示順をカスタマイズできる