ローランドは、ウェーブテーブルとバーチャル・アナログを組み合わせたハイブリッド設計の音源を搭載したシンセサイザー「GAIA 2」を2023年10月13日に発売する。市場想定価格は118,800円前後。
「GAIA 2」は、ウェーブテーブル・オシレーター×1とバーチャル・アナログ・オシレーター×2を組み合わせた新開発のハイブリッド・エンジン設計の音源を搭載したシンセサイザー。
ウェーブテーブル・オシレーターは、基本となる波形を補完するように複数の波形を備え、それらの波形間をジャンプしたりモーフィングしたりすることにより、劇的な変化から緩やかな表現までサウンドを自在に作り出せる。バーチャル・アナログ・オシレーターは、クラシックなアナログ・シンセサウンドから先鋭的で斬新なサウンドまで幅広く作り出すことができ、2つのバーチャル・アナログ・オシレーターを組み合わせた重厚な音作りも可能となっている。LFOは、クラシック波形とステップ・モジュレーションを含むモダン波形を備えた2系統という仕様。それぞれに、最大4種類のパラメーターを割り当てられ、複雑なモジュレーションを直感的に構築できる。また、フィルター、フェイザー、ディストーション、スキャッター、ローファイなどのエフェクトを搭載。新開発のシマー・リバーブでは、リッチな倍音成分を加えることで立体感豊かな空間を演出できる。
素早く簡単に音作りができるようロジカルなデザインを採用し、機能ごとに分かれたパネル・レイアウトにより、イメージするサウンドを好みの手順で作れるようになっている。 パネル中央部のモーショナル・パッドを操作して、サウンドにダイナミックで躍動感あふれる表現を加えることも可能で、シンセサイザーやエフェクトのパラメーターをX/Y軸にアサインし、パッド上で指を動かすことでリアルタイムに変化を生み出すことができる一方、モーションを記録して複雑な音色変化を自動的に再生させることもできる。フロント・パネルの中央に配置されたディスプレイには、オーディオ波形と記録されたモーショナル・パッドの動きが表示され、複雑なサウンドの中で何が起こっているのかも瞬時に把握できる。
また、電子楽器を楽しむためのコンテンツや、音楽制作用のソフトウェアなどを提供するクラウドベースのサービス「Roland Cloud」からサウンドやバーチャル・インストゥルメントを追加することで音色の拡張に対応。「Model Expansion」や著名サウンド・デザイナー、プロデューサーによって作成される音色を追加して常に最新のサウンドをクリエイトできる。
サイズ/質量はW655×D336×H92mm/4.4kg(電池を除く)。本体のほか、ACアダプター(PSB-5U)、電源コードなどが付属する。発売にあわせて37鍵キーボード/シンセサイザー用キャリングバッグ「CB-B37」も販売を開始する。外装に耐久性に優れたポリエステル素材を、内装には厚手のパッドを採用し、楽器をしっかりと保護。「GAIA 2」だけでなく、「JUPITER-Xm」などの37鍵キーボード/シンセサイザーも収納可能となっている。市場想定価格は11,000円前後。