ヤマハは、アコースティックピアノづくりのノウハウとデジタル技術を融合させることで、グランドピアノの演奏感と先進的な機能を備えた「ハイブリッドピアノ」の「AvantGrand(アバングランド)」シリーズに、新モデル「NU1XA」を追加した。2023年11月10日の発売予定で、希望小売価格は、黒鏡面艶出し仕上げの「NU1XA」が473,000円、ホワイト鏡面艶出し仕上げの「NU1XAPWH」が539,000円。
今回発売となる「NU1XA」は、アコースティックのアップライトピアノと同様のアクション機構と木製鍵盤を、最新のセンサーや音響技術と組み合わせることで、グランドピアノさながらの演奏感を実現している。アクション機構内のパーツ形状を最適化することで、タッチ感が改善され連打性を向上させた。また、「グランドタッチペダル」の搭載により、グランドピアノのペダルの踏み心地を再現している。
鍵盤とハンマーの動きを感知するセンサーは、細かな演奏表現をより正確に検出できる「アーティキュレーション・センサーシステム」を採用。ハンマーセンサーを新たに搭載することにより、ハンマーが弦を打つタイミングと強さを正確に読み取る。鍵盤部にもセンサーを搭載しており、音を止める時のタイミングとニュアンスをも正確に捕捉し、弾き手の繊細な表現を余すところなく汲み取れる。
新設計の音響システムでは、グランドピアノのような奥行と立体感を感じられる放射構造を採用。本体上部のスピーカーは、高域の音を楽器の前後に響かせる新設計のホーン構造を採用し、音を前後方向に放射する。足元にもスピーカーを装備し、上方向に放射することで音を楽器全体で響かせる仕組みになっている。これらの構造的な改良に加えて、ピアニスト評価に基づいた音質や響きの細かなバランス調整により、音が立体的に広がるグランドピアノのような音響空間を実現した。
デザインは、グランドピアノの優美な要素を盛り込みながら、圧迫感がなく洗練されたコンパクトな仕上げを追求。脚部は曲線のデザインを取り入れ、鍵盤が反射する鏡面もグランドピアノさながらの外観を演出している。
カラーは、黒鏡面艶出し仕上げとホワイト鏡面艶出し仕上げの2種を用意。サイズ/質量はW1,501×D462×H1,024mm/108kg。本体のほか、電源アダプター (PA-500)、電源コード、キーカバー、ヘッドホンハンガー、ヘッドホンハンガー取り付けネジ、フェルトセット(本体高さ調節用)、高低自在椅子、楽譜集「クラシック名曲50選」などが付属する。