NVIDIAは8月9日(日本時間)、現在開催されているコンピューターグラフィックスに関する展覧会「SIGGRAPH」における基調講演の中で、新しいグラフィックス製品「RTX 5000」「RTX 4500」「RTX 4000」の3モデルを発表した。大容量GPUメモリを搭載しており、生成AI等のワークロードで強力な性能を発揮できるとしている。

  • 「NVIDIA RTX 5000」発表 - GDDR6 32GBメモリ搭載で生成AIを強力に推進

いずれもAda Lovelace世代のプロフェッショナル向けGPU製品。最上位モデルであるRTX 6000の発表からかなり日が空いてミドル~ミドルハイレンジの製品が発表された形となり、顧客の用途や予算に応じた製品ラインナップの展開に対応する。大容量GPUメモリを搭載するほか、本体にアクティブクーラーを搭載してデスクトップPC等への搭載にも対応する点が特徴だ。なお、いずれもNVLinkには対応していない。

主な仕様 NVIDIA RTX 5000 NVIDIA RTX 4500 NVIDIA RTX 4000
製造 TSMC
製造プロセス 4nm NVIDIA Custom Process
トランジスタ数 763億個 358億個 358億個
ダイサイズ 608.4平方ミリメートル 294.5平方ミリメートル 294.5平方ミリメートル
CUDAコア数 12,800個 7,680個 6,144個
Tensorコア数 400個 240個 192個
RTコア数 100個 60個 48個
単精度性能 65.3 TFLOPS 39.6 TFLOPS 26.7 TFLOPS
RTコア性能 151.0 TFLOPS 91.6 TFLOPS 61.8 TFLOPS
Tensorコア性能 1044.4 TFLOPS2 634.0 TFLOPS2 427.6 TFLOPS2
GPUメモリ 32 GB GDDR6 with ECC 24 GB GDDR6 with ECC 20 GB GDDR6 with ECC
メモリインタフェース 256-bit 192-bit 160-bit
メモリ帯域幅 576 GB/s 432 GB/s 360 GB/s
最大消費電力量 250W 210W 130W
バスインタフェース PCI Express 4.0 x16
vGPU対応機能 NVIDIA vPC、NVIDIA vApps、NVIDIA vWS NA NA
補助電源コネクタ 1x 16-pin CEM5 PCIe NA NA
NVENC / NVDEC 2x / 2x (+AV1 encode & decode)
  • NVIDIA RTX 5000

  • NVIDIA RTX 4500

  • NVIDIA RTX 4000