世間に漂う夏休みムード、そしてこの夏はアーマードコアの新作がSteamでも配信されるわけで、とにもかくにも今年の夏はゲームな気分なのだ。お馴染みマウスコンピューター 新宿ダイレクトショップでも、新たなゲーミングPCブランド「NEXTGEAR」が立ち上がったばかりという勢いで、ゲーミングPCの品揃え(と特価品)を強化中。今回は、特にゲーミングPCに精通した同店スタッフにお願いして、身体が闘争を求めるようなゲーミングPCを集めてもらった。
新宿ダイレクトショップの鈴木さんは、入居ビル工事で閉店したゲーミングPC専門店「G-Tune : Garage 秋葉原店」でも活躍していた筋金入りのゲーマー……ではなくショップスタッフだ。まずは、お店への問い合わせが増えているなど、この夏「アツい」ゲームタイトルを教えて欲しい(もちろんアーマードコアですよね?)と伺った。「現在のところは何より『STREET FIGHTER 6』ですね。あとは『Apex Legends』と『VALORANT』が根強い人気です。そのあたりのゲームが遊べるゲーミングPCを探しているお客様が多いですね」。
また、「もちろん『ARMORED CORE VI』のSteam版は目玉になると思いますが(笑)、出てくるのが8月後半なので、盛り上がりはこれからかと。先の話では、『FINAL FANTASY XIV』に大型アップデートの予定があり、次の拡張パック(黄金のレガシー)では推奨がGeForce RTX 2060になるなど、PCの要求スペックがかなり上がるので、これに備えての問い合わせも増えそうだと見ています」(鈴木さん)とのこと。
ゲーミングPCのスペック選びは、遊ぶゲームによっても違うので、確かに不安を覚えるポイントだろう。AC6も要求スペックが結構高いし。先のFF14、スト6、AC6で言えば、最も軽いのがFF14で、最も重いのがAC6、その中間がスト6とイメージすれば良いようだ。では、具体的にはどのマシンを選ぶのがいいのか、それぞれのタイトルで「この1台!」というオススメのゲーミングPCを鈴木さんに見繕ってもらった。
まず「FINAL FANTASY XIV」には、ゲーミングノートPCの「G-Tune P6」だ。ノート型だがWUXGA解像度で大型の16インチ液晶を搭載しており、GPUはGeForce RTX 4060 Laptop、CPUはCore i7-13700Hという高性能を誇る。これ1台だけあればどこでも遊べるし、大画面で腰を据えて遊びたいときには、リビングで外部モニタに出力すればいい、というプレイスタイルを想定している。ちょうど8月24日まで224,800円の価格でセール中だ。「おそらく次回アップデートではGeForce RTX 2060クラスのGPUが要りそうですが、このマシンならしばらく大丈夫でしょう」(鈴木さん)。
本物の闘争ゲームと格闘ゲームの場合、表示するモニタやコントローラ類などの周辺機器をしっかり組み合わせたいので、デスクトップ型のゲーミングPCがオススメだ。「STREET FIGHTER 6」で選ぶ1台は、新顔の「NEXTGEAR」から、10万円台中盤の価格でGeForce RTX 4060 Tiが選べるコストパフォーマンスの高さが特徴の「NEXTGEAR JG」だ。AMD Ryzenベースで、上位モデルでも、Ryzen 7 5700X+水冷クーラーまで搭載して159,800円と、周辺機器とセットで揃えても20万円以下が狙える。
そして「ARMORED CORE VI」で選ぶ1台は「G-Tune DG」シリーズの上位モデルで、Core i7-13700FとGeForce RTX 4070、メモリ32GBを搭載する「G-Tune DG-I7G70」だ。ハイスペック機なのだが、今ならダイレクトショップ店舗での購入限定で、259,800円という特価に。AC6の推奨スペックはGeForce RTX 3060くらいと見られるので、このくらいは性能を盛っておきたいところ。もちろん描画環境の設定を下げれば、もっと安価なPCでもプレイはできるが、極限の戦場を生き残るためには効率的な投資が必要なのだ。
ところで、これら「この1台!」に限らず、ゲーミングPCを選ぶ際には、スペックの何を基準に選べばいいのだろうか。鈴木さん曰く、「スペックは、とりあえずは『GPU』起点で選んでもらって問題ないです。お店のゲーミングPCの場合、CPUも含め、最初から搭載しているGPUに見合った組み合わせで構成しているので。あと、少しでも迷った場合は、スタッフに声を掛けていただければすぐご案内しますよ」とのこと。ちなみに「GPU」に注目すると、お店で最も売れ筋なのはGeForce RTX 3060だそう。「ただ、推奨はRTX 4000番台です。先を見据えると、RTX 4070くらいにしておくと、遊べないゲームを気にする必要がほとんどなくなります。そのPCでどれくらい長く遊びたいかと、価格差の天秤ですね」(鈴木さん)。
当然ながら、「一番性能がいいやつ」を買っておくのが最高の安心なのだが、「お値段」という最大の課題があるのも、それは当然だ。なので最後に耳より情報。ハイエンドなゲーミングデスクトップPCが、店舗の都合なのか、アツい夏だから(?)なのか、8月31日までの期間限定で大幅割引となっていたので紹介したい。3モデルあるが全て店舗限定だ。例えば、GeForce RTX 4080とCore i9-13900KFを搭載する「G-Tune FZ-I9G80」はオンライン価格で529,800円のところ、429,770円と10万円超の値引き販売中だった。
ゲーミングPCは普通のPC以上に選び方に気を遣うもの。「お店にメールか電話してもらえれば、スタッフ指名で接客予約もできます。新宿店に限らず、それぞれ強みを持ったスタッフが在籍しています。遊びたいゲームがあれば聞いてもらえれば、主要なものは要求スペックも把握しているので、適したものをご提案できます」(鈴木さん)というので、もし迷ったら、まずはお店のスタッフに頼るのが吉だろう。