• PC-98シリーズ40周年記念PC「NEXTREME Infinity」(左)と、情報処理技術遺産認定証を得ているPC-9801(右)。なお40周年自体は2022年に迎えている(PC-9801の1982年10月発売から、2022年で40周年)

NECパーソナルコンピュータ(NEC PC)は8月1日、同社のPCブランド「LAVIE」2023年夏モデルとして、ノートPC・デスクトップPC計5製品を発表しました。同日から順次発売します。

  • LAVIE NEXTREME Infinity(高性能16型ノートPC)
  • LAVIE N15(オールインワンノートPC)
  • LAVIE N14(コンパクトノートPC)
  • LAVIE Direct GX(ゲーミングデスクトップ)
  • LAVIE Direct DT Slim(スリムな小型デスクトップ)

5製品のなかでも、PC-98シリーズから40周年を記念した新フラッグシップノートPC「LAVIE NEXTREME Infinity」は、同社が最も力を入れた製品。「当時の技術の粋を集め、一世を風靡したPC-98シリーズと同じように、今の時代で最高のノートPCを作ったらどうなるかを突き詰めた」という背景から生まれた、「LAVIEの頂点」をうたう16型ノートPCです。

  • LAVIE N15シリーズ

  • LAVIE N14シリーズ

  • LAVIE Direct GX

  • LAVIE Direct DT Slim

何でもできる「ハイパフォーマンス」PCが欲しい人に

NEC PCでは、コロナ禍で購入されたPCのリプレース需要や、Windows 10のサポート終了(2025年10月14日)などの要因をにらみ、2023年から2025年にかけコンシューマPCの市場販売台数が伸びていくと見込んでいます。

NEC PC 執行役員の河島良輔氏は、同社のコンシューマPC事業が「Z世代」「ハイパフォーマンス」「クリエーション」の3つにフォーカスしていると話しました。今回発表した「LAVIE NEXTREME Infinity」は、「ハイパフォーマンス」に位置づけられる製品で、普段使いをメインとしながらゲームやクリエーション用途にも使える、という高性能PCが欲しい層をターゲットに据えます。

「LAVIE NEXTREME Infinity」の特徴は大きくわけて4つ。

  • LAVIE史上最速のパフォーマンス
  • LAVIE史上最上のディスプレイ
  • LAVIE史上最高のキーボード
  • LAVIE史上初の新機能

パフォーマンスについては、プロセッサにIntel Core i7-Hシリーズを、外付GPUとしてIntel Arc A570Mグラフィックスを採用したことなどを紹介。Intel Arc Aシリーズグラフィックスには、より上位のA770MやA730Mといった製品もありますが、今回A570Mを選択したのは、「(全てではなく)だいたいのゲームが快適にプレイできることを目標とし、その上で価格(コスト)と性能のバランスを取った結果」だといいます。

  • 「LAVIE NEXTREME Infinity」を手にするNEC PC 執行役員の河島良輔氏

  • NEC PCが予測するコンシューマPC市場台数の推移

  • 同社公式キャラクターとして登場したDr.「キューハチ」と助手の「ラヴィ」が、画面上で「LAVIE NEXTREME Infinity」の特徴を紹介した

16型の4K有機ELディスプレイ、HDRもサポート

ディスプレイは16型の4K有機ELディスプレイを搭載しました。解像度は3,840×2,400ドットで、アスペクト比は16:10、色域はDCI-P3 100%をサポートしています。また、VESAによるDisplayHDR 500 True Black認証を取得し、動画配信サービスやHDR対応ゲームなどのHDR映像を美しく表現。河島氏は「いま現在で最上のディスプレイだと思う」と補足しました。

キーボードは静音設計で、「高級車のシートに座った感じ」をイメージし、キーごとに傾斜を付けたステップスカルプチャ機構や、キートップ中央をへこませたシリンドリカル機構、キートップ手前部分をラウンド状にする仕上げなど、打ちやすさへのこだわりを詰め込みました。キートップ表面には、指触りのよいプレミアムコーティングも施されています。

  • 16型の4K有機ELディスプレイを搭載

  • キートップの手前側はラウンド形状で、指への当たりを柔らかくした

  • バックライトも搭載

  • 手前のキーはほぼフラット、奥にいくにつれて上側へ傾斜をつけたステップスカルプチャ構造を採用。なお、本体自体にも接地面から3.5度の傾斜が付けられている

太陽光に含まれるバイオレットライトを世界初搭載

「LAVIE史上初の新機能」の1つは、ディスプレイ上部に設けられたバイオレットLEDライトです。慶応義塾大学発のベンチャー企業、坪田ラボの監修を受け、太陽光の一部となる波長360~400nmのバイオレットライトを、世界で初めてPCに搭載しました。

眼鏡をかけた状態だとカットされ白く見えることもあるそうですが、裸眼で見ると確かに紫色の光が発せられていました(照射はオンオフ設定可能)。

太陽光に含まれ、本来は屋外活動の際に目に取り入れられるバイオレットライトは、目にポジティブな影響がある可能性があるといい、坪田ラボで研究を進めているとのこと。坪田ラボCEOを務める、慶應義塾大学名誉教授の坪田一男氏は、「人に必要な光を補うサプリのようなもの」と、今回搭載されたバイオレットライトを紹介しました。

  • バイオレットライトの説明。ディスプレイ上部で光っている丸がバイオレットライト

また、高い性能を活かしたゲーム配信利用なども想定しており、バーチャル空間で美少女として活動できるVTuber(バ美肉)機能もLAVIEで初めてプリインストールします。

VTuberとしてゲーム実況動画を録画するための基本的な知識と操作方法を3ステップでわかりやすく紹介する「ゼロからはじめる、VTuberゲーム実況はじめてガイド」、アバターアプリ「3teneFREE」、ボイスチェンジャーアプリ「Voidol2」、合成・録画アプリ「OBS Studio」をパッケージング。初心者でも簡単にVTuberを始められる環境を用意しました。

  • こちらもLAVIE史上初のVTuber(バ美肉)機能。バ美肉とは、“バーチャル世界で美少女の姿を受肉する”ことで、自分の理想の姿をバーチャル上で実現できる

  • 「LAVIE NEXTREME Infinity」の特徴を紹介していた「キューハチ」と「ラヴィ」の正体は、NEC PC 商品企画本部 本部長の森部浩至氏と、商品企画本部 マネージャーの中井祐介氏だった。デザインは漫画家・イラストレーターとして活躍する西沢5ミリ先生、モデリングはイラストレーター・Live2Dデザイナーなどで活躍するfumi先生

「LAVIE NEXTREME Infinity」は本体デザインや機能からあえてPC-98シリーズ色を省き、いまの技術で最高のノートPCを目指したといいます。NEC PCでは、“転生モノ”をテーマにした「LAVIE NEXTREME Infinity」の紹介漫画を、8月7日から公式サイトで公開する予定。交通事故から少年を救って故障したPC-98が、「LAVIE NEXTREME Infinity」として現代に転生した……という衝撃的なあらすじが楽しめます。

  • アバターアプリ「3teneFREE」で提供される独自アバター「ルヴィ」。「ラヴィ」とはいとこ同士の関係だという。ユーザーが自由にカスタマイズできるアバターだ

  • 背面にある排気口。底面から吸気し、側面2カ所・背面2カ所で排気する。三角形を組み合わせたような意匠もこだわりの1つとのこと

  • 厚みはあるものの、内側にぐっとそぎ落とされたくさび型デザインにより、見た目はすっきりとしている。重さは約2.5kg

  • NEC PC 執行役員の河島良輔氏(左)とNEC PC 商品企画本部 本部長の森部浩至氏(右)