ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、PlayStation 5(PS5)システムソフトウェアの新しいベータ版を、ベータプログラム参加者向けに7月31日から提供開始。PS5の立体オーディオ機能「Tempest 3Dオーディオ」のDolby Atmos出力や、最大8TBまでのM.2 SSD(別売)のサポートなどを含む。

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    PlayStation 5(PS5)

今回のベータ版で提供するPS5システムソフトウェアの新機能は、2023年内に全世界のユーザーに向けて配信することを目指して開発中。ただしこれまでと同様に、ベータの段階で使える機能は、正式リリース版では実装しない可能性や、大幅に変更する場合があるという。

今回のベータに含まれる主な機能は以下の通り。

新しいアクセシビリティ機能

2個目のコントローラーで、一緒にゲームを遊んでいる人をアシストする機能が新たに加わる。

この機能は、ひとつのアカウントに対して、2個目のコントローラーを「アシストコントローラー」として割り当てることで実現。ふたつのコントローラーでの操作がひとつのコントローラー操作として扱われる。「誰かと一緒に協力してゲームをプレイしたり、難しい操作が必要なパートで友人や子どものプレイを手伝ったり、新たな形のゲーム体験が可能になる機能」としている。

DualSense ワイヤレスコントローラーやDualSense Edge ワイヤレスコントローラー、サードパーティー製のPS5対応コントローラーをメインコントローラーとして使用している場合に利用可能となる。アシストコントローラーを利用できるようにするには、[設定] > [アクセシビリティ] > [コントローラー] > [2個目のコントローラーでアシスト]を選び、[アシストコントローラーを使う]をオンにする必要がある。

なお、SIEはPS5に2台のDualSenseコントローラーを同梱した「ダブルパック」を8月9日から発売することを予告している。

コントローラーに関してはほかにも、システム操作時のハプティックフィードバックを新たに追加。PS5のホーム画面の操作において、ハプティックフィードバックを有効にできるようになる。

たとえばカーソルを移動したときや、スクロール可能なセクションの終端に達したとき、オプションを有効化したとき、通知を受け取ったとき、ゲームを起動したときなど、さまざまな操作に応じた反応をハプティックフィードバックで感じられるように。没入感の向上に加え、視覚や聴覚障がいのある方を触覚を通じてサポートする機能でもあるという。

DualSense ワイヤレスコントローラー、DualSense Edge ワイヤレスコントローラー、PlayStation VR2 Senseコントローラーを使用している場合に利用できる。有効化するには、[設定] > [アクセシビリティ] > [コントローラー]を選び、[ホーム画面のハプティックフィードバック]をオンにする。

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Dolby Atmos対応機器で没入感あるゲームを。将来は映像コンテンツも

PS5の立体オーディオ機能「Tempest 3Dオーディオ」が、Dolby Atmos対応のHDMI端子を備えたサウンドバーやテレビ、ホームシアターシステムで楽しめるように進化。

Tempest 3Dオーディオが作り出した音を、Dolby Atmos対応のHDMI機器に出力できるため、対応する天井スピーカーも利用可能になり、「濃密な没入感でPS5のゲームをプレイできる」とする。Dolby Atmosを有効にするには、[設定] > [サウンド] > [音声出力] >[音声フォーマット（優先）]で[Dolby Atmos]を選ぶ必要がある。

なお、メディアアプリにおいては、将来的にPS5用のアプリがアップデートされると、Dolby Atmosの音響体験を映像コンテンツでも楽しめるようになるという。ただしベータ期間中は、メディアアプリのアップデートには対応しない。また、「(PS5用アプリの)アップデートの提供は、メディアサービス配信各社によるものになる」とのこと。

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ソーシャル機能の向上

パーティー機能のユーザーインタフェースが新しくなり、フレンドをグループに自動的に追加したり、新しいグループを作成することなく、一時的にプライベートパーティに招待できるように。また、オープンパーティーおよびプライベートパーティーの招待をグループ宛てに送れるようにした。

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さらに、参加可能なパーティーにシェアスクリーン中のプレイヤーがいると、シェアスクリーンのプレビュー画像を表示できるように機能強化。自分がパーティーに参加していない状態でもプレビューを見られるという。

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フレンドタブでは、一緒にプレイできるアクティビティーを行っているフレンドがわかりやすくなり、フレンドのゲームセッションに簡単に参加可能に。ゲームハブにはトーナメントタイルを追加し、ゲームのトーナメントに参加した回数や最高順位、次のトーナメントの開始時刻が表示されるようになる。

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ほかにも、絵文字でメッセージにリアクションする機能も追加しており、より素早く簡単にフレンドとコミュニケーションがとれるようになっている。

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ゲームや新機能を探せるように、PS5起動音ミュートも

ゲームライブラリー内でゲームを検索可能に。また、ゲームヘルプカードは、これまで表示していた[進行中]のアクティビティーに加えて、[利用可能]、[以前に利用可能]、[開催予定]、[完了]のアクティビティーも確認できるようになったほか、選択した項目の内容はカード右側に表示。アクティビティーの目標やヘルプにアクセスしやすく改善した。

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新機能を探せるよう、設定には[使い方ヒント]のセクションを新たに追加。PS5を使いこなすためのヒントや、新機能に関する情報にアクセスしやすくした。なお、[設定] > [ユーザーズガイドとヒント、健康のためのご注意、その他の情報] > [ユーザーズガイドとヒント] > [使い方ヒント]を選ぶと、すべての使い方ヒントを選んで表示できる。

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このほか、PS5の起動音はミュート可能に。PS5の電源を入れる時や切るとき、PS5をレストモードにするときに鳴る「ピッ」という音の音量を調節できるようにしており、[設定] > [システム] > [ビープ音]で設定、[音量]でビープ音の音量を調節可能に。[ビープ音を消音]をオンにすると、ビープ音が鳴らなくなる。

最大8TBまでのM.2 SSDをサポート

PS5本体ストレージの拡張に使用可能なM.2 SSDの最大容量を、従来の最大4TBの倍となる8TBまで拡大。一定の要件を満たしたM.2 SSDが利用でき、詳細はSIEのサポートページを参照のこと。