ヤマハは、電子ピアノ「Clavinova CSPシリーズ」に「CSP-275」「CSP-255」を、「Pシリーズ」に「P-S500」を追加した。2023年8月10日より販売を開始する。価格はいずれもオープン、市場想定売価は「CSP-275PE」が34万円前後、「CSP-275B/WH」が30万円前後、「CVP-255PE」が26万5,000円前後、「CSP-255B/WH」が22万円前後、「P-S500」は17万5,000円前後となる模様。
「CSPシリーズ」はスマートデバイスとの連携を強化した電子ピアノで、鍵盤上部に流れるガイドランプ「ストリームライツ」が、弾く鍵盤の位置やタイミングを視覚的に示してくれる。グランドピアノは、タッチの違いに対して、ハンマーやダンパー、弦などの内部機構がその都度異なる動きをしながら相互に影響し合うことで、さまざまな音色を生み出すが、それらをシミュレーションする技術「グランド・エクスプレッション・モデリング」を採用。音源部分は、ヤマハのコンサートグランドピアノ「CFX」と、ベーゼンドルファーのフラッグシップモデル「インペリアル」からサンプリングしたものを搭載している。サンプリングの際には、演奏者の耳と同じ位置に特殊なマイクを置いて収録する「バイノーラルサンプリング」が用いられ、ヘッドホン着用時でもあたかもピアノ本体から音が響いてくるような臨場感で演奏できる。鍵盤は、グランドピアノのような広いダイナミックレンジを、タッチに応じて多彩に変化させるだけでなく、繊細な音色から雄大な音色まで、さまざまな音色を自在に奏でられる「グランドタッチ-エス鍵盤」を装備。安定性が高く、グランドピアノのハンマーが弦を打った時に感じられる手応えをも再現しており、正確な音色コントロールが行える。また、819音色と495種類の自動伴奏を搭載し、多彩なアンサンブル演奏を楽しめる。さらに、人気のポップスからクラシックまで、幅広いジャンルの曲を403曲内蔵しており、フルバンドアレンジの伴奏に合わせて、メロディーを弾くことができる。
Bluetooth(AUDIO/MIDI)にも対応し、スマートデバイスとの無線接続が簡単にできるようになった。USB-C・Lightning対応のケーブルを使用しての有線接続も可能。無料アプリ「スマートピアニスト」と楽器を接続すると、音色選択やメトロノーム、録音再生などの基本機能の直感的な操作が行える。また、お気に入りの曲のコード進行を解析し、ピアノ伴奏譜を自動的に作成してくれる「オーディオ トゥー スコア」機能を使用して、曲に合わせてピアノ伴奏を楽しめる。
サイズ/質量は「CSP-275PE」がW1,418×H1,041×D466mm/69kg、「CSP-275B/WH」がW1,412×H1,041×D465mm/67kg、「CVP-255PE」はW1,418×H1,041×D466mm/61kg、「CSP-255B/WH」はW1,412×H1,041×D465mm/58kg。本体のほか、ヘッドホン、高低自在イス、電源コード、USBケーブル(Type-C to Type-C)などが付属する。
コンパクトなサイズの電子ピアノ「Pシリーズ」の新モデル「P-S500」には、シリーズ初となる演奏補助機能「ストリームライツ」を初搭載。無料アプリ「スマートピアニスト」と楽器を接続すると、さまざまな機能を直感的な操作できるだけでなく、内蔵の403曲をフルバンドアレンジの伴奏に合わせて、メロディーを演奏するといったことが可能となる。スマートデバイスに入れたお気に入りの曲からピアノ伴奏譜を自動的に作成する「オーディオ トゥー スコア」機能を使えば、楽譜を持っていなくても、曲に合わせてピアノの伴奏を楽しめる。
音源部分はこちらも「グランド・エクスプレッション・モデリング」に、ヤマハの「CFX」とベーゼンドルファーの「インペリアル」からサンプリングしたものを採用。サンプリングにも「バイノーラルサンプリング」が取り入れられている。さらに、「バーチャル・レゾナンス・モデリング」により、グランドピアノ全体から生まれる複雑な共鳴音をリアルに再現し、多彩な響きを感じながら演奏できる。
サイズ/質量はW1,329×H167×D410mm/21.8kg。カラーはブラックとホワイトの2色を用意。本体のほか、USBケーブル(TypeA-TypeB)、USB変換ケーブル(TypeA-microB/TypeC)などが付属する。