NTTドコモモバイル研究所は7月20日、2023年2月に実施したスマホ利用実態の調査から、就寝時/起床時のスマホ利用についてのデータを公表した。

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この調査は、15~79歳のスマホ利用者男女5,652人を対象に実施されたもの。

就寝前に布団に入りながらスマホを使用するかどうかを聞いた結果が次のグラフ。全体としては61%が就寝前に布団でスマホを使用しているという。世代別にみると、男女ともに10代/20代/30代で使用率が高く、40代以上は年齢があがるごとに使用率が下がっていく。各年代とも、男性より女性のほうが使用率は高く、もっとも使用率の高い20代女性では88%の人が就寝前にスマホを使っている。

  • グラフ:就寝前に布団に入りながらスマホを使用する割合

    就寝前に布団に入りながらスマホを使用する割合(n=5,632)

逆に、起床後すぐにスマホを使用するかどうかを聞いた結果が次のグラフ。全体の73%が起床後すぐにスマホを使用するという回答だった。就寝時にくらべて男女差・年齢差は小さく、50代では男女が同率、60代では男性の使用率が女性の使用率を上回っており、就寝時の使用率が26%の70代男性でも54%が起床後すぐにスマホを使用すると答えている。

  • グラフ:起床後すぐにスマホを使用する割合

    起床後すぐにスマホを使用する割合(n=5,632)

就寝時/起床直後にスマホで何をしているかを複数回答で聞いた結果が次のグラフ。

  • グラフ:就寝前および起床後すぐにスマホで行っていること

    就寝前および起床後すぐにスマホで行っていること(複数回答、n=5,632)

就寝時の使い方の上位は「メール、メッセージのチェック」28%、「ニュース、天気予報、交通状況の確認」26%、「動画の視聴」24%、「SNSのチェック」24%で、ここまではほぼ横並び。起床直後の使い方の上位は「メール、メッセージのチェック」45%、「ニュース、天気予報、交通状況の確認」40%、「SNSのチェック」25%といったもの。メール/メッセージのチェック、ニュース/天気予報/交通状況の確認が就寝時より多く、動画の視聴をするという人は少ないという結果だった。

起床時に動画視聴をする人がそれほど多くないのは朝の忙しさを考えれば意外ではないが、「通話・ビデオ通話」を起床時にするという人が多いのは目を引く。起床時にメール/メッセージをチェックするのと同様、起床連絡をする必要がある人が多いということだろうか。

調査概要

  • 調査名:2023年 スマホ利用者行動調査
  • 調査方法:Web
  • 調査対象:全国、15~79歳男女
  • 有効回答数:5,652件
  • サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別/年齢(5歳刻み)/都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しスマホ所有率を調査。調査結果からスマホ所有者比率に比例して再割付を実施
  • 調査時期:2023年2月