MMD研究所は7月19日、「クレジットカードとバーチャルカードに関する調査」の結果を公表した。調査によれば、Apple Pay/Google Payにクレジットカードを連携させているユーザーは全体の28.2%。iPhoneメイン利用者のApple Pay利用率のほうがAndroidメイン利用者のGoogle Pay利用率よりも10ポイント以上高い結果となった。
この調査は6月22日~6月26日に、スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女4,632人を対象に実施したもの。
Apple Pay/Google Payにクレジットカードを連携して利用しているかどうかの質問では、「連携している」が28.2%、「連携していないが、今後連携したい」が10.7%、「連携していないし、今後も連携したいと思わない」が20.3%。「連係できることを知らなかった」が40.8%で最多となっており、この機能の認知自体がそれほど高くないことがわかる。
iPhoneとAndroidのどちらをメインに利用しているかによって回答を分析すると、iPhoneメインの利用者では「連携している」が33.6%、Androidメインの利用者では「連携している」が20.9%と、iPhoneメインの利用者のほうが10ポイント以上利用率が高いという結果になっている。
連携しているクレジットカードの枚数は、1枚だけという人が連携機能の利用者の半数。10枚以上という人も2.0%と少数であるが存在している。
Apple Pay/Google Payのクレジットカード連携を利用している人を対象にその理由を聞いた設問では、「お会計がスムーズだから」60.1%、「クレジットカードのポイントも継続してためられるから」44.9%、「財布やカードケースを持ち歩かなくて済むから」29.5%などが理由として挙げられている。会計のスムーズさやポイントの継続については、クレジットカード連携させたスマートフォンならではのメリットというより、スマートフォンでも(物理的な)クレジットカードと同等のことができるという意味合いが強いように思われる。そういう意味では、「財布やカードケースを持ち歩かなくて済むから」が、カードを持ち歩く必要がないため紛失の心配がないというセキュリティ面のメリットも含め、スマートフォンのクレジットカード連携を利用する最大の理由であると言えそうだ。