米Qualcommは6月26日(現地時間)、エントリークラスのスマートフォン用SoC(System on a Chip)「Snapdragon 4 Gen 2 Mobile Platform」を発表した。Redmiやvivoなどが採用し、2023年後半に同チップを搭載する最初の市販端末が発表される予定。

Snapdragon 4 Gen 2は、Snapdragon 4シリーズで初の4nmプロセスのプラットフォームであり、プラットフォーム全体の効率性を高め、バッテリー駆動時間を延ばせるように設計した。Kryo CPUは8コアで最大2.2GHz駆動、Snapdragon 4 Gen 1からCPU性能が10%向上している。メモリーは、最大3,200MHzのLPDDR5をサポートする。FHD+ディスプレイで最大120Hzのリフレッシュレートのなめらかな表示が可能。H.264、H.265、VP9デコーダーを搭載。60fpsで1080p動画を再生できる。

画像処理プロセッサは、12bitデュアルISP。16メガピクセルのセンサーを2つ備えたデュアルカメラ (MFNR、ZSL、30fps)、最大32メガピクセルのシングルカメラ(同)をサポート。マルチフレームノイズリダクション(MFNR)に加えて、4シリーズで初めてマルチカメラ・テンポラル・フィルタリング(MCTF)が組み込まれ、ノイズリダクションを用いた高品質なビデオキャプチャを実現する。

AI画像処理によって、薄暗い環境でもノイズが少ない鮮明な画像を出力する。また、通話やビデオ再生などでAIを用いてバックグラウンドノイズを効果的に除去する機能をサポートする。

モデムは「Snapdragon X61 5G Modem-RF System」。5Gのダウンロード速度は最大2.5Gbps、アップロード速度は最大900Mbps。ダイナミック・スペクトラム・シェアリング、5G PowerSave、AIによるシグナル・ブースト、グローバル5G Multi-SIMなどをサポートする。また、「Qualcomm Wi-Fi 5」(Wi-Fi 4、Wi-Fi 5)が高速で安定したWi-Fi接続でゲーミングや映像ストリーミングのニーズに応える。BluetoothはBluetooth 5.1(aptX対応)。NFCをサポートする。