SilverStoneは、今後発売するケースの新製品を多数展示していた。中でも特に注目したいのは、小型ケース「SUGO」シリーズの最新モデル「SUGO 17」である。前世代モデルに比べ、体積はほぼ2倍に大型化するものの、冷却性や拡張性が大幅にアップ。なんとGeForce RTX 4090の格納まで可能だという。

  • COMPUTEX TAIPEI 2023 - SilverStone、4スロット厚VGAに対応した小型ケース「SUGO 17」

    前世代の「SUGO 16」に比べると、幅はほぼ同じながら、奥行きがかなり長くなった

SUGO 17の開発コンセプトは、CPUとグラフィックスカードの発熱を別々に処理することだったという。マザーボードは従来通り倒立配置になっており、グラフィックスカードは上部に格納するが、これはトップのトリプルファンでしっかり冷却。側面には36cmラジエータの搭載が可能で、そのほか、8cmファンまで用意される。

  • グラフィックスカードの格納スペースが広く確保されている

  • 反対側を見ると、8cmファンまで並んでいた。電源はATX/SFXに対応

本体のサイズは202(W)×287(H)×452(D)mm。従来に比べ、奥行き方向に拡張されており、最長40cmのグラフィックスカードに対応する。拡張スロットは4スロット分あり、小型ケースながら、最新のハイエンド構成が可能になっている。なお、SUGOシリーズというとMini-ITXケースの印象が強いが、このモデルはmicroATXまで対応する。

  • 4スロット厚のグラフィックスカードに対応する

そしてちょうど発売が開始されたばかりというハイエンド向けのフルタワーケース「ALTA F2」にも注目だ。面白いのは、グラフィックスカードの配置。垂直よりも11.3°傾いており、乱気流の発生を抑え、エアフローを効率化できるという。ファンは標準で18cmのAir Penetratorを3つ搭載しており、煙突効果で強力に冷却する。

  • マザーボードは90°回転配置で、XL-ATXやSSI-EEBまで対応する

  • グラフィックスカードは斜めに配置。この微妙な傾きが良いらしい

  • ボトムに18cmファンをトリプル搭載する。回転数は0~1,200rpmだ