パナソニック コネクトは6月6日、モバイルノートPC「Let's note」(レッツノート)の2023年夏モデルを発表した。

レッツノート夏モデルでは、新たに12.4型2in1モバイルPC「レッツノートQR」が登場。個人店頭向けではこの「QR」に加え、14型ノートPC「FV」、12.4型ノートPC「SR」の3モデルを展開する。発売は6月16日から順次(Intel Evoプラットフォーム対応モデルのみ7月14日発売)。価格はオープンで、店頭予想価格は305,000円前後から。

  • レッツノートQR。カラーはカームグレイとブラックの2色

レッツノートQR4

レッツノートQRは、2in1モデル「レッツノートQV」の後継機としてシリーズに新しく加わった12.4型2in1 PC。対面相手に画面を見せやすい360度回転ヒンジを備え、モビリティや頑丈性にこだわった製品だ。重さは最軽量時で約1.029kgを実現している。個人店頭モデルの想定価格は340,000円前後から。

  • レッツノートQRシリーズは画面が360度回転する2in1モデル

  • 建設現場での利用イメージ

  • 製薬会社・営業での利用イメージ。対面相手に画面を見せやすく、かつモビリティや性能面にもこだわった

QVシリーズから筐体を刷新したほか、新たに第13世代Intel Coreプロセッサを採用。第11世代Intel Coreを搭載したQV1と比べ、処理性能が約1.3倍向するなど、性能を強化した(PCMark結果の比較)。プロセッサは上位モデルで12コアのCore i7-1360P、ベースモデルで10コアのCore i5-1335U。CPU性能を最大化する独自技術「Maxperformer」も内蔵する。

画面は12.4型フルHD+(1,920×1,280ドット)のタッチ対応で、アスペクト比は3:2。インタフェースはHDMI出力やUSB Type-C/Type-A、有線LAN、フルサイズのSDカードスロット、D-Subなど豊富に揃える。通信はWi-Fi 6E、Bluetoothのほか、ギガビット有線LANも用意した。

  • 正面から見たところ

本体サイズは同じ12.4型のクラムシェルタイプ「SR」と同等。キーボードはアイソレーションタイプのテンキーレス86キーで、キーストロークは2mmを確保。天板の構造や本体カラーは、SRで好評だった薄型のスリムタフボンネット構造、落ち着きある銀のカームグレイを踏襲した。また、ホイールパッドもSRと同じ大型円形ホイールパッドを搭載する。

レッツノートの特徴である耐衝撃性も健在で、タブレットスタイルでの76cm落下試験(6方向)や30cm落下試験などの実施、100kgf加圧への耐性などを備えている。

バッテリー駆動時間は、標準バッテリー使用時で約16時間。なお、FVやSRでは標準で「バッテリーパック(L)」と「バッテリーパック(S)」(あるいはバッテリーパック[標準]とバッテリーパック[軽量])の2つを同梱しているが、QRでは「バッテリーパック(標準)」と呼ばれるLバッテリーのみを同梱し、軽量バッテリーはオプション提供となる。バッテリーはユーザー側で交換可能。

  • QRのキーボード面

  • 天板は段差の凹みがほとんどない逆ドーム型ボンネット構造。SRでも採用された、天板裏の凹凸部分に補強リブを備える構造により、スリムな印象だ

  • 底面。バッテリーはユーザー側で交換できる

生体認証は顔認証と指紋認証の両方をサポート。機能面では、離席時に自動でPCをロックしたり、着席時にスリープ解除したり、PCの前に2つ以上の顔を検知した際にアラートを表示したりするAIセンサーが進化。新たに、PCの画面を見ずに「よそ見」しているとき自動で画面をオフにする機能が加わり、バッテリーの節約につながる。また、盗難や紛失時にPCのデータを遠隔消去する「TRUST DELETE」もサポートする。

このほか、Web会議の音声をクリアに届ける「COMFORTALK」や、自動で顔の明るさを補正したり背景をぼかしたりするエレクト機能などをはじめとしたハイブリッドワーク向け機能も提供する。

  • 一部法人モデルでは、キーボード上にサブカメラを搭載し、タブレット形状にした場合でもカメラ撮影しやすい設計になっている

  • サブカメラの利用例

品番 CF-QR4BFPCR CF-QR4ADMCR CF-QR4ADTCR
本体カラー ブラック カームグレイ
OS Windows 11 Pro 64bit
CPU Intel Core i7-1360P Intel Core i5-1335U
メモリ 16GB
ストレージ 512GB PCIe SSD
ディスプレイ 12.4型ワイド(1,920×1,280ドット)、タッチ対応
光学ドライブ
通信機能 1000BASE-T準拠の有線LAN、Wi-Fi 6E(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.1
WWAN LTE(eSIM) 非搭載
カメラ Webカメラ+顔認証対応カメラ
指紋認証 タッチ式
バッテリ駆動時間 約16時間
標準バッテリーパック付属
本体サイズ W273.2×D208.9×H19.9mm
重さ 約1.049kg 約1.029kg
想定価格 340,000円前後から

レッツノートFV4/SR4

「レッツノートFV4」および「レッツノートSR4」は、新しくCPUに第13世代Intel Coreを採用し、FV3からFV4へ、SR3からSR4へそれぞれモデル名のナンバリングを更新した。

いずれもWindows 11 Proと第13世代Intel Core i7-1360P/i5-1335Uプロセッサを搭載。カラーや構成の違いで各モデル4機種を用意する。個人店頭モデルの想定価格は、FV4が310,000円前後から、SR4が305,000円前後から。

  • レッツノートFV4

品番 CF-FV4BDPCR CF-FVBFNCR CF-FV4ADMCR CF-FV4ADTCR
本体カラー ブラック ブラック&シルバー シルバー
OS Windows 11 Pro 64bit
CPU Intel Core i7-1360P Intel Core i5-1335U
メモリ 16GB
ストレージ 512GB PCIe SSD
ディスプレイ 14.0型ワイド(2,160×1,440ドット)
光学ドライブ
通信機能 1000BASE-T準拠の有線LAN、Wi-Fi 6E(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.1
WWAN LTE(eSIM) 非搭載
カメラ Webカメラ+顔認証対応カメラ
指紋認証 タッチ式
バッテリ駆動時間 約17時間
Lバッテリーパック付属
約9時間
Sバッテリーパック付属
本体サイズ W308.6×D235.3×H18.5mm W308.6×D235.3×H18.2mm
重さ 約1.204kg 約1.139kg 約1.099kg 約0.999kg
想定価格 310,000円前後から

※CF-FV4BDPCRのみ7月14日発売

  • レッツノートSR4

品番 CF-SR4BFPCR CF-SR4BDNCR CF-SR4ADMCR CF-SR4ADTCR
本体カラー ブラック カームグレイ
OS Windows 11 Pro 64bit
CPU Intel Core i7-1360P Intel Core i5-1335U
メモリ 16GB
ストレージ 512GB PCIe SSD
ディスプレイ 12.4型ワイド(1,920×1,280ドット)
光学ドライブ
通信機能 1000BASE-T準拠の有線LAN、Wi-Fi 6E(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.1
WWAN LTE(eSIM) 非搭載
カメラ Webカメラ+顔認証対応カメラ
指紋認証 タッチ式
バッテリ駆動時間 約16時間
標準バッテリーパック
約9.5時間
軽量バッテリーパック
本体サイズ W273.2×D208.9×H19.9mm
重さ 約0.969kg 約0.949kg 約0.939kg 約0.949kg
想定価格 305,000円前後から

カスタマイズレッツノート

直販「パナソニック ストア プラス」で構成を選べる「カスタマイズレッツノート」では、12.4型2in1の「QR4」、12.4型クラムシェル型の「RS4」、14型の「FV4」の3モデルを用意。いずれも第13世代Intel Core vProプロセッサを、レッツノートで初めて搭載している。また、本体カラーのカスタマイズに新色ブライトローゼを追加。このほか、QRシリーズは、店頭モデルの取り扱いを初めてカスタマイズレッツノートで開始する。

発売日は6月21日(Intel Evoプラットフォーム対応モデルのみ7月8日)、販売価格は270,000円~。カスタマイズレッツノートでは2023年夏モデルの発売を記念し、QRシリーズで先着150台、SRシリーズで先着300台の購入を対象に、倉敷帆布で作られたオリジナルインナーケースのプレゼントキャンペーンを実施する。また、QRシリーズ本体が割引されるクイズキャンペーンや、カラー天板のカスタマイズが割引されるクーポンプレゼントなども実施予定だ。

  • 倉敷帆布で作られたオリジナルインナーケース