パナソニックは10月20日、モバイルノートPC「Let's note」(レッツノート)の2022年秋冬モデルを発表した。

店頭向けには、新設計の筐体を採用する12.4型の「Let's note SR」を始め、14型の「Let's note FV」、12.1型の「Let's note SV」、12型の2in1 PC「Let's note QV」をラインナップ。いずれも11月11日に発売する。ここでは新たに登場した「SR」シリーズを紹介する。SRシリーズの価格はオープン、店頭予想価格は295,000円前後から。

  • Let's note SR

Let's note SRは、12.4型のフルHD液晶(アスペクト比3:2)を搭載したモバイルノートPC。レッツノート製品はいずれもモバイルノートPCのみだが、このSRシリーズは12.4型モデル「FV」の多機能/高性能、12.1型モデル「SV」の軽量/長時間、12型モデル「QV」のコンパクト/薄型というそれぞれの特徴を凝縮したモデルとうたう。

OSはWindows 11 Pro、プロセッサは第12世代Intel Core i7-1260P/i5-1235Uを採用。CPU性能を最大化させる独自技術Maxperformerも搭載する。メモリは16GB、ストレージは512GB PCIe SSD。14型のFVと同じように、光学ドライブは省かれている。

フットプリントは幅273.2mm×奥行208.9mmとA4に収まるサイズ。厚みも19.9mmと薄型で、凹凸がほとんどないフラットな天板を開発している。天板の裏は補強リブを工夫して配置し、薄くても100kgf加圧に耐える剛性を確保。重さは859g(軽量バッテリー搭載時)からで、付属するACアダプタも小型のデザインとした。

  • SRの天板。レッツノートの特徴でもあった凹凸を限りなくフラットに近い形に変更。天板上部のアンテナカバー(アンテナカバーのみ樹脂、ほかは金属)の線も消し、全面が一体感あるデザインになっている

  • 付属するACアダプタ

本体カラーは新色の「カームグレイ」。SVシリーズなどで使われているシルバーよりトーンを抑えた光りすぎない色が特徴で、ブラックとカームグレイを組み合わせたモデルも用意する。丸型ホイールパッドは64mm径で、14型モデルのFVと同じ大きさ。パッド周囲のリングも目立ちすぎないよう、鏡面からマット仕上げへ変更した。

インタフェースは豊富に揃え、HDMI×1、D-Sub×1、USB 3.0 Type-A×3、USB 3.1 Type-C×2、有線LAN、SDカードスロットなどを装備。USB Power Deliveryもサポートし、出力27Wから本体を充電できる。バッテリーはユーザー側で着脱可能。標準バッテリーパック装着時が約16時間、軽量バッテリー装着時が約9.5時間(JEITA 2.0)。

  • 左側面のインタフェース。HDMI、USB 3.1 Type-C×2、USB 3.0 Type-A×1、有線LANポート、電源ポートを搭載

  • 右側面のインタフェース。SDカードスロット、USB 3.0 Type-A×2、D-Subポートを搭載

  • キーボード面。丸型タッチパッドは14型モデルのFVシリーズと同じものを載せているが、周囲のリングはマット仕上げになっている。指紋センサーは標準搭載

このほか、SRのみの新機能として、IRセンサーで離席や背後の人を検知したときに速やかにPCをロックしたりアラートを出したりするセキュリティ機能を搭載している。

12.4型のSRと14型のFVはいずれも「ハイブリッドワーク」向けのモバイルPCだが、より大画面のFVは在宅ワークを中心に腰を据えて使う想定であるのに対し、SRは喫茶店や移動時など、場所を選ばず持ち運んで使う用途を想定している。

レッツノートSR 店頭向けラインナップ

品番 CF-SR3HFPCR CF-SR3HDNCR CF-SR3GDMCR CF-SR3GDTCR
本体カラー ブラック ブラック&カームグレイ カームグレイ
OS Windows 11 Pro 64bit
CPU Intel Core i7-i7-1260P Intel Core i5-1235U
メモリ 16GB
ストレージ 512GB PCIe SSD
ディスプレイ 12.4型ワイド(1,920×1,280ドット)
光学ドライブ
通信機能 1000BASE-T準拠の有線LAN、Wi-Fi 6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)準拠の無線LAN、Bluetooth
WWAN LTE(eSIM) 非搭載
カメラ Webカメラ+顔認証対応カメラ
指紋認証 タッチ式
バッテリ駆動時間 約16時間
標準バッテリーパック付属
約9.5時間
軽量バッテリーパック付属
本体サイズ W273.2×D208.9×H19.9mm
重さ 約1.049kg 約0.949kg 約0.939kg 約0.859kg
  • キーボード部分。視認性を高めるためキーボードの色にブラックを採用

  • SRシリーズのブラックとカームグレイ

カスタマイズレッツノート

レッツノートの2022年秋冬モデルでは、構成をカスタマイズできるWeb直販モデルも発表された。カスタマイズレッツノートのラインナップはFVシリーズとSRシリーズの2モデルで、いずれも11月12日に発売する。価格は300,300円から。

  • カスタマイズレッツノートのSRシリーズ

SRシリーズではディープネイビー/ブリックレッド/フォリッジグリーンのカラー天板3種類が選択できる。また、FVおよびSRの両シリーズで、標準/軽量バッテリーが両方同梱される(Evoモデル除く)。

カスタマイズレッツノート20周年を記念したレッツノートFVも登場。vPro対応のIntel Core i7-1280Pプロセッサをレッツノートで初採用し、5GやeSIM対応、32GBメモリ、最大2TBストレージ搭載可能と豪華な構成が選べるようになっている。

購入者キャンペーンも展開し、SR購入者の先着300名にインナーバック、抽選20名にSEAL製リュックをプレゼント。また、カスタマイズレッツノート20周年記念モデル購入者に、インナーバックとSEAL製リュックのセットをプレゼントする。

このほかCLUB Panasonic登録者向けにレッツノートのアンバサダー試験「Goodwill Ambassador認定試験」を実施し、先着200名の合格者には合格証ピンバッジが贈られる。

  • レッツノートSR購入者向けのSEAL製リュック。左右両方に大開口の荷室を備えている