シャープは、4K液晶テレビ「AQUOS 4K」3シリーズ9機種を6月10日から順次発売する。価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は、最大サイズの75型「4T-C75FN1」が38万5,000円前後、最小の42型「4T-C42FL1」が12万1,000円前後など。

  • 75型「4T-C75FN1」

  • 43型「4T-C43FN2」

パネル解像度はいずれも4K/3,840×2,160ドット。上位のFN1/FN2シリーズは、低反射の「N-Blackパネル」を採用し、サウンド面ではスピーカーネットのないリフレクター構造で音声を前方に導く独自の「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を採用するなど、画音質にこだわった設計となっている。FL1シリーズは20万円を切る、AQUOS 4Kのスタンダード機という位置づけ。

FN1はバックライトに高コントラストを実現する直下型LEDの分割駆動技術「アクティブLED駆動」で画質を強化。Googleアシスタントによるハンズフリー操作に対応するなど、使い勝手も高めている。FN2はエッジ型バックライト(43型のみ直下型)で、FL1は直下型バックライトを採用。どちらもリモコンを使った音声操作に対応する。

  • 65型「4T-C65FL1」

「AQUOS 4K」液晶テレビ 2023年モデルの主な特徴と、店頭予想価格、発売日は以下の通り。

  • 「AQUOS 4K」液晶テレビ 2023年モデルのラインナップ

■FN1ライン(N-Blackパネル/アクティブLED駆動/ハンズフリー対応)

  • 75型「4T-C75FN1」:38万5,000円前後 / 6月10日
  • 65型「4T-C65FN1」:28万6,000円前後 / 6月10日
  • 55型「4T-C55FN1」:25万3,000円前後 / 6月10日
  • 4T-C75FN1

■FN2シリーズ(N-Blackパネル)

  • 55型「4T-C55FN2」:20万9,000円前後 / 6月10日
  • 50型「4T-C50FN2」:18万7,000円前後 / 6月10日
  • 43型「4T-C43FN2」:17万6,000円前後 / 6月10日
  • 4T-C55FN2

■FL1シリーズ

  • 65型「4T-C65FL1」:19万8,000円前後 / 6月10日
  • 50型「4T-C50FL1」:13万8,000円前後 / 9月16日
  • 42型「4T-C42FL1」:12万1,000円前後 / 6月10日
  • 4T-C65FL1

AIプロセッサー採用の新しい画像処理エンジン「Medalist S4」を全機種に搭載。新たな進化点として、画質だけでなく音質の自動調整も行う「AIオート高音質」が利用可能になっており、ニュースやドラマでは人の声がより聞き取りやすく、スポーツでは臨場感を高めるという。さらに、部屋の明るさに応じて映像の輝きや質感を最適化する「環境センシング」機能も装備し、コンテンツや周囲の明るさに適した画質・音質で楽しめるようになった。

なお、AIを活用した画質自動調整「AIオート高画質」は、2022年モデルの「Medalist S3」から実現しており、100万以上の映像を学習したAIが人の顔や空などを高精度で検知。検知結果と、映画やドラマ、スポーツといった番組のジャンルに合わせて映像の色彩・明暗・精細感を自動調整するもので、S4にも継承している。

  • 新しい画像処理エンジン「Medalist S4」を全機種搭載

FN1で採用しているアクティブLED駆動は、ミニLEDバックライトを搭載した「AQUOS XLED」の開発で培ったバックライト制御技術を応用したもの。直下型LEDバックライトの光量をエリアごとに細かく制御し、コントラスト性能を高めて「まばゆいばかりの輝きから締まった黒まで、明暗豊かな映像が楽しめる」とする。

  • 上位シリーズのFN1は、アクティブLED駆動と低反射なN-Blackパネルの組み合わせで輝きと黒の締まりを再現

  • 65型のFN1シリーズ実機の映像の再現力をデモ

  • 全機種でDolby Atmosに対応。FN1/FN2シリーズは独自設計の「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を採用するなど、音質にもこだわった設計

Google TVをシステムに採用。NetflixやAmazon Prime Video、U-NEXT、Hulu、ABEMA、YouTube、Disney+といった映像配信サービスが利用でき、付属のリモコンにこれらのサービスを直接起動できるダイレクトボタンが備わっている。2023年モデルでは、新たにFOD、TVer、Net-VISIONのダイレクトボタンが加わった(2022年モデルにあったParaviのダイレクトボタンは、U-NEXTに統合されたため廃止となった)

  • Google TVを全機種で採用

  • 2023年モデルのAQUOSテレビに付属するリモコン

  • ダイレクトボタンは全部で10個

AQUOS向けのエンタメ・生活情報サポートアプリ「COCORO VISION」に引き続き対応。ビデオ通話アプリ「Google Meet」に対応し、別売の外付けUSBカメラを接続してビデオ通話が行えるほか、ミラー/カメラアプリ「リビングカメラ」では、天気予報を見ながらの身だしなみを確認でき、テレビの前に家族でそろって写真撮影を行うといった使い方もできる。

  • USBカメラを接続してビデオ通話が行える

  • Googleアカウントと連携して使える「AQUOSヘルスビューアー」アプリ

  • AQUOSテレビを使ったヘルスケア機能のデモ

  • 視聴時間をグラフで“見える化”する「AQUOSスクリーンタイム」アプリを搭載

BS4K/110度CS 4Kダブルチューナーを搭載し、外付けUSBハードディスクをつなぐと、4K放送を見ながら別の4K放送と地上/BS/110度CS放送の2番組同時録画が可能だ。HDR方式は、HDR10、HLG、Dolby Visionに対応する。

  • ユーザーの声を受けて、使い勝手を向上する新機能を盛り込んだ

  • 一部機種では回転式スタンドを採用

  • 再生プラスチック素材をスタンドベースの一部やスタンドカバーに採用するなど、環境配慮の取り組みも進めた

  • FN1シリーズ

  • FN2シリーズ

  • FL1シリーズ

【お詫びと訂正】初出時、GoogleTV関連の機能紹介で「AQUOSヘルスビューティー」、「Google Duo」と記載していましたが、正しくは「AQUOSヘルスビューアー」、「Google Meet」です。お詫びして訂正します(6月1日 17:30)