NTTドコモ モバイル社会研究所は5月29日、2023年2月に実施したAIサービスへの期待と不安についての調査の結果を発表した。
コミュニケーション(対話アプリ/コミュニケーションロボット/自動翻訳など)におけるAI(人工知能)サービスへの期待と不安について、2022年の調査結果と2023年の調査結果を比較できるようにしたのが次のグラフ。全体としては約5割が「期待」、2割弱が「不安」、3割弱が「わからない」となっている。
「期待が大きい」「どちらかといえば期待が大きい」の合計は、2022年が43.1%、2023年が51.5%で、8.4ポイントの増加。一方で、「不安が大きい」「どちらかといえば不安が大きい」の合計も19.2%から21.2%へと2.0ポイント増加しており、2022年の調査時点で「わからない」と答えた人がポジティブ/ネガティブのいずれかのスタンスを定めているということができる。
2023年の調査の結果を、回答者の職業別に整理したのが次のグラフ。もっとも「期待が大きい」の割合が高いのが学生の23.2%で、全体における割合である11.6%のちょうど2倍となっている。
同じく、調査結果を年齢別に整理したのが次のグラフ。概ね年齢が若いほど「期待」寄りの回答が多い傾向。ただし年齢が上がるほど「不安」という回答が増えるというわけではなく、増えるのは「わからない」という回答。先述のように「期待」「不安」の間で態度を変えるのではなく「わからない」としていた人が「期待」「不安」のいずれかに態度を決めているのではないかということがこの回答からもうかがえる。
調査概要
- 調査名:2023年次世代ライフスタイル調査
- 調査方法:Web
- 調査対象:全国・15~79歳男女
- 有効回答数:6151件
- サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別/年齢(5歳刻み)/都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
- 調査時期:2023年2月