コロナ禍も落ち着いて出かける機会が増えている今日この頃。外でも快適に使えるオープンイヤータイプで話題の、Shokzシリーズ最新イヤホン「OpenFit」の体験会が5月22日に横浜・関内で開催され、参加してきました。
耳が痛くならず、音漏れも気にならない「OpenFit」
GREEN FUNDINGでのクラウドファンディング開始から目標額50万円をあっさりクリアし、あっという間に支援額が1億8,000万円を突破(5月24日時点/一般販売価格は24,880円)。現在も支援を受け付けているOpenFitは、オープンイヤー型のイヤホン市場を牽引してきた耳をふさがないShokzシリーズでは初となる、左右セパレートかつ“骨伝導タイプではない”完全ワイヤレスイヤホンです。
両耳にそれぞれちょこんとひっかけるデザインをしていて、音が出る部分は耳に触れているだけなのに音漏れはほぼなし。それでいて周りの音もはっきり聞こえることに驚かされます。「これだけオープンなんだからさすがに音質は両立できないでしょ」と思っていたら、高音から低音までしっかりと聴かせてくれて、オープンタイプの常識を変えるかもしれないと思えるほどでした。
筆者は通常のイヤホンを使うと1時間たたずに耳が痛くなり、カナル型はもちろんオーバーイヤーも苦手という体質。Shokzの骨伝導イヤホンは、今まで使ってきた中では使いやすいものの、頭の後を通るワイヤーが髪にあたってズレたり、電車やバスの中では音漏れが気になるあまり、満足のいく音量調整ができず、今は外でイヤホンを使わなくなってしまいました。
OpenFitもオープンイヤーならではのフィット感を実現しつつも、音質と音漏れは避けられないと思いきや、実際に着けてみてびっくり。けっこうボリュームを上げても音漏れせず、音楽もしっかりと聞こえて、耳もほとんど痛くなりませんでした。
人間工学に基づいたドルフィンアークイヤーフックは、耳にひっかけるだけでベストポジションにピタリとおさまり、形状記憶のリキッドシリコン素材は、やわらかくてビヨーンと思いっきり伸ばしても元に戻ってくれます。見た目はむしろ目立たないのに、今までのイヤホンとはひと味違うかも? とワクワクさせられました。
音楽だけじゃない。細かいアクセントや息づかいも聞き取れる
さらにOpenFitの実力の高さを感じたのは、人の声がクリアに聞こえるという特徴でした。AIコールノイズキャンセリング技術によって通話はもちろん、映画のセリフもまるですぐ近くにいるように聞こえるのです。自身のイヤホンを使うシチュエーションで最も多い、インタビューの書き起こしで声が聞き取りにくいというストレスもこれならかなり減らせそうです。
国内でShokz製品を取り扱うフォーカルポイントによると、オススメなのが「語学の勉強に使うこと」なのだとか。体験会では英会話講師の和田一将さんによる、OpenFitを使った英会話レッスンが行われたのですが、英語の音声教材でネイティブの発音を聞きながら、自分の発音もしっかり聞こえるので、リスニングとアクセントの向上につながるシャドーイングに最適だということでした。
まさしくその英語学習で、OpenFitが使えるのかを確認するために体験会にやってきたという中学生は「これまで骨伝導タイプのShokzイヤホンを使っていたけれど、OpenFitの方が細かいアクセントや息づかいもはっきり聞こえるのでレッスンがはかどりそう。シャドーイングに特化したサービスやアプリも紹介してもらったので、ぜひ使ってみたい」と話していました。
コーディネートをジャマしない。音楽シェアも気軽にできる
今回の体験会は平日の日中というのもあり、OpenFitの登場に飛びつくガジェッターは会場にはいませんでした。しかし、イヤホンには詳しくないけれどクラファンページで見つけて体験会に応募したという、女子大生が二人参加されていました。
ワイヤレスイヤホンは落とすのがコワくて、コード付きを使っているというミディアムボブの女性は、カバンに入れるとコードが絡まり、首にかけている時もまだ不安が残るとのこと。
「OpenFitはひっかけるだけなのに見た目よりもしっかりフィット感があって、髪やアクセサリーにひっかけて落としにくそうなのが良いと思いました。着けても目立たないのでコーディネートがしやすいし、一緒にイヤリングも着けてみたくなりますね」
一方、骨伝導タイプのShokzシリーズを使っていたというロングヘアの女性は、機能は満足していたものの、ヘアスタイルによってはジャマになるので、セパレートタイプを試してみたいと思ったそうです。
「思った以上に小さくて着けやすいし、英会話の勉強もいいですが、音が良いのでカラオケの練習にも使ってみたいので、お小遣いを貯めてクラファンに参加してみようかと思ってます」
さらに女子大生らしいコメントとして、「OpenFitなら音楽を友達とシェアしたいときに片方だけカンタンに渡せるし、耳の中に入れないので安心して聴いてもらえそう」とのこと。カラー展開も今回はブラックとベージュの2色ですが、「もう少しダークなブラウンの方がオシャレしやすそう」というリクエストもありました。
オープンイヤーで満足できる音は出せるか? 参加者に聞いてみた
ここまでOpenFitの感想を参加者にいろいろ聞きましたが、やっぱり知りたいのはオープンイヤーで満足できる音が聴けるのか? というところ。そこについては、ウォークマン時代から“ながら聴きを極めてきた”という男性の参加者に感想を聞いてみました。
イヤホンはこれまでたくさん試してきたというこの男性は、耳をふさぐタイプは疲れるようになったので、最近はShokzの骨伝導タイプを使い続けているとのこと。「けれどもたまに音漏れを指摘されたり、肌にあたる部分が汗で肌荒れしたり、細かいところで不満がありました」ということで、テープ状の包帯をイヤホンの骨伝導パーツがある部位に貼って工夫しているのを見せてくれました。
「クラファンは応募済みで、体験会は本当に紹介文にあるとおりの性能なのか期待半分で参加しましたが、想像以上に音が良くて音モレもほとんどなく、オープンイヤーというのを忘れそうでした。人の声もクリアに聞こえるのでポッドキャストや語学学習でも使いたくなるし、商品が届くのが今から楽しみです」
ということで、参加者も筆者も満足度が高かったOpenFitは、6月12日まで支援募集中です。人気に応えて早期出荷も予定しているので、早く欲しいという方はクラファンサイトでの支援がオススメ。事前に試したいという人は、東京・二子玉川の「蔦屋家電」1F 蔦屋家電+内にある、GREEN FUNDINGコーナーで体験できるそうなので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。