Claris International Inc. は、カスタム App作成の統合プラットフォーム「Claris FileMaker 2023」の日本国内での販売およびサポートを開始した。

順当に行けば、「Claris FileMaker(以下、FileMaker)」の新バージョンは「20」となるはずだったが、Clarisによれば「今後のリリース番号についてモダンな表記方法を採用する」ことになった。

FileMaker 2023で提供される「FileMaker Pro」においては、2つのスクリプトと4つの関数が追加され、GetLiveText関数で日本語、韓国語 、ウクライナ語がサポートされた。また、Open SSL 3.0に対応し、OAuth 2.0でメール送信が行えるようになっている。「FileMaker Go」においても、FileMaker Proで追加された最新の機能が利用できるようになっている。

「FileMaker Server」では、IntelおよびARMプロセッサ上でのUbuntu 22 LTSをサポート。また、1台あたりで共有できるファイル数が、これまで最大125だったのが、256へと拡張されている。「FileMaker WebDirect」では、これまで最大600ユーザーだった同時接続(5台のマシンを利用した場合)の上限が最大1,000(10台のUbuntuセカンダリマシンを利用した場合)へと引き上げられている。

価格は、Claris FileMaker Cloudで利用する場合は1カ月あたり2,365円から(支払いは年単位、契約は5ユーザー以上より)となる。購入に際しては販売ページにアクセスし、希望のプランを選択する。

オンプレミスのFileMaker Serverを利用する場合は、1ユーザー1カ月あたり1,936円から(支払いは年単位、契約は5ユーザー以上より)。

シングルライセンスはダウンロード版が69,696円。パッケージ版も同価格となっており、プロモコードを利用することで配送料が無料となる。ダウンロード版とDVDがセットになったバージョンも併売され、こちらは73,392円(プロモコード利用で配送料は無料)。

シングルライセンスのアップグレードはダウンロード版とパッケージ版(プロモコード利用で配送料は無料)が41,800円。ダウンロード版とDVDのセットは45,496円(プロモコード利用で配送料は無料)。

Claris Connectについては、今回、無料利用枠が設定された。これまでの無料評価版と異なり、利用期間に制限がないが、月間APIリクエスト数は500までとなっている。FileMaker Plusは6,215円、Essentialsは12,298円、Standardは30,921円。いずれも1カ月あたりの価格で、支払いは年単位となっている。