ダイキン工業は5月15日、夏本番を迎えるにあたっての暑さに備えて体を熱に慣らしていく「暑熱順化」に加えて実施してきたい「エアコンの試運転」の方法を公開した。
例年、夏になるとエアコンの点検や設置工事の依頼が急増。特に集中する7月〜8月には修理や工事が混雑により対応に時間がかかってしまう場合もあることから、6月前半までを目安に試運転を実施することをダイキン工業は推奨している。
同社が実施した「夏に備える取り組みと夏場のエアコン使用状況」調査では、暑さに備える「暑熱順化」と「エアコンの試運転」に取り組む意識の違いがあったという。
約8割の人が暑熱順化を意識して、入浴や運動をするなど発汗に取り組んでいるのに対し、夏前にエアコンの試運転をしたことがある人は全体の半数以下に留まった。
ダイキン工業は、試運転に適した気温やタイミングを把握できる目安として、「夏のエアコン試運転指数」を新たに考案。
気温23〜25°Cを「最適な時期」として、21〜22°Cを最適に次ぐ「適した時期」、20°C以下を「不向き」としている。また、気温が26°Cを超えた場合、熱中症の心配も出てくることから、急いで実施することを促す。
エアコン試運転の手順とチェックポイントとして、まずは運転モードを「冷房」に、 温度を最低温度(16〜18°C)に設定して10分程度運転する。そして冷風がきちんと出ているか、異常を示すランプが点滅していないか確認する。
ランプが点滅した場合は異常停止している可能性があるため、リモコンでエラーコードを確認して販売店またはお客様相談窓口に連絡するよう説明している。
試運転を念入りに行う場合は、上記の手順に続いて、さらに30分程度運転し、 室内機から水漏れがないかを確認。屋外のドレン配管から水が出てくるところまで確認できれば安心だという。さらに異臭や異音がしないかも確かめておきたい。
異臭や異音がした場合は、AI故障診断サイトからニオイや音の種類にあわせた原因を確認できる。加えて、フィルターや熱交換器の汚れ、振動もチェックするすることを推奨している。
なお、ダイキン工業は詳しい情報や試運転方法を「エアコンスイッチオン!キャンペーン」にて公開している。