家電製品は生活を快適にする重要アイテムですが、「どんな理由で」「何を選ぶか」を迷いがちなもの。今回マイナビニュース・プラスデジタル編集部員が、リアルな物欲ベースで「いま買いたい家電」をピックアップ。この「身だしなみ家電編」では、自分が欲しい商品とその理由を、編集部センバツ5名で考えてみました。新生活の参考になれば幸いです。
※記事中の価格は2023年4月9日現在のもの


シワのないシャツを着よう! あると便利な衣類スチーマー

執筆:林(お気に入りシャツのシミが抜けなくてがっかり)
買いたいモノ:パナソニック「NI-FS690」/実勢13,000円前後

  • パナソニックの衣類スチーマー「NI-FS690」、本体カラーはフロストブルーとクリームの2色。本体サイズはおよそ、幅80×高さ130×長さ165mm、重さは約690g。電源コードの長さは約2.5m

洗濯物にアイロンかけてますか? 私はしてません。その代わり、シャツやスラックスを洗濯して干すとき衣類スチーマーをかけてます。うちの洗濯機には乾燥機能がなく、動線や衣類スチーマーの電源を考えて必ず浴室干しです。洗濯直後の湿った衣類は、ハンガーにかけて衣類スチーマーでなぞるとシワが伸びやすいし、アツアツのスチームで消臭効果もあります。

いまはパナソニックの「NI-FS530」を使っていて、調子が悪くなったので買い換えです。次もパナソニックの「NI-FS690」(2023年3月発売)を考えてます。衣類スチーマーはいろんな角度で衣類に当てることになりますが、パナソニックの衣類スチーマーは割とどんな角度でも安定してスチームが出て使いやすいんです。NI-FS690は立ち上がり時間も約19秒とかなり早い部類。

  • 5年くらい使ったNI-FS530、お疲れさま! 本来は、スチーマーを持つ手と逆の手で衣類を引っ張りながらケアします

それと動作時間ですね。NI-FS530の水タンク容量は50mLで連続約4分の動作ですが、ていねいにスチーマーをかけているとシャツ2着で終わり。NI-FS690は水タンク容量が約115mLに増えて、連続約8分の動作です。給水の回数が減るのはありがたい。連続してかけているとけっこう腕が疲れるんですけどね。NI-FS690のアイロン面はフラットなので、ちょっとしたプレスにも使えます。

衣類スチーマーで大切なスチーム量は、経験的にNI-FS530の平均約11g/分で十分だったことから、NI-FS690の平均約13g/分で問題なし。もっと強力なスチームがいいと思うなら、上位モデルの「NI-FS790」(平均約15g/分)もあります。こちらはアイロン面の温度を3段階で切り替えられ、繊維の種類に適した温度でお手入れできます。衣類スチーマーがあると便利ですよ。

ムダ毛をなんとかしたい。2,000円台の格安ボディシェーバー愛用中

執筆:庄司(花粉破壊光線を出す怪獣をぜひ日本に迎えたい今日このごろ)
買ったモノ:フィリップス ボディーグルーマー「BG1024/17」/実売3,790円前後

オススメの“身だしなみを整える家電”ということで思い浮かべたのが、ボディシェーバー。筆者はフィリップスの「BG1024/17」という製品を使っていて、割と使い勝手が良いので気に入っています。実売3,790円という買いやすさも魅力です。

  • フィリップス ボディーグルーマー「BG1024/17」

体毛が薄い人にはあまり関係がないかもしれませんが、割と濃い方である筆者にとってはきわめて重要な問題です。主に脚と腕のムダ毛を処理したいわけですが、その理由は、脚周りはこれからの季節のムレ防止、腕は自分で商品を持って商品撮影するときに毛が目立たないようにしたい(Photoshopでの後処理がめんどう)……というもの。使いやすく入手しやすいボディシェーバーを探していて、ネットでBG1024/17を見つけたときに即買いしました。

フィリップスは“ボディーグルーマー”という名称でメンズ電動ボディシェーバー・トリマー製品を展開しており、BG1024/17もその中にラインナップしています。買いやすい価格ながらボディシェーバーとしての基本性能はしっかり備わっていて、刃が直接肌に触れにくい独自のスキンプロテクターも装備。肌を守りながらムダ毛を0.5mmの長さに調節できるほか、付属のコームを用いれば調整後の長さを3mmに変えることもできます。

刃の横幅は実測3cm。前後どちらにでも動かしてトリミングできますが、太ももなど面積の広い部分を剃るには何度も往復しなければならず、手間がかかる点だけは気になります。ただ、逆に言えばコンパクトな分、細かい部分の処理はしやすいです。仕上がりはパッと見ではムダ毛が目立たなくなりますが、場所によっては触れるとザラッとした感触が少し残ります。完璧にツルツルに仕上げたいというこだわりはないので、個人的にはこれで十分と感じています。

防水等級は同社の製品ページでは明らかにしていませんが、浴室でも使え、乾いていても水に濡れていてもラクに剃れます。ただし、手早く処理したいときは乾いた状態の方が早くトリミングできるようです。このほか使い勝手の面では、単3形アルカリ乾電池で動くので、旅行や出張に持ち出すときに充電器のことを気にしなくて良いのがいいですね。本体下部に大きめの穴を設けていて、フックなどに吊るせるのも便利です。

体毛処理はデリケートな問題ですし、人によって考え方もさまざまですが、手早く処理できて使い勝手が良く、手ごろな価格で買えるものを探している……という人にはBG1024/17がオススメです。

ドライヤーが置けたら便利かも! 髪が乾く待ち時間を有効に

執筆:杉浦(ルパン方式のメイク手法を夢見てはやウン十年)
買いたいモノ:A-Stage「Re・De Hairdry」/実勢29,700円前後

日々のルーティーンの中で一番苦手なのが「ドライヤー」な筆者。重たい機械を持った手を振り続け、湿った髪が乾くまで待つあの時間がどうにも耐え難く、ずっと心の隅で「ドライヤーを支えるスタンドが欲しい」と思っていました。

そんなとき編集部で新生活特集の話になり、まさに望んだ通りハンズフリーで使えるドライヤー「Re・De Hairdry」を試してみることにしました。

  • スタンド付きのドライヤー「Re・De Hairdry」(実売29,700円)。ピクセラグループのデザイン家電メーカー・A-Stageのブランド「Re・De(リデ)」から、2022年12月に登場したアイテムです

第一印象は「オシャレ!」の一言。スタンドごと置きっぱなしにしてもインテリアになじみます。255gと軽く細いボディで最初はパワー不足が心配でしたが、スイッチを入れたら予想以上の風速で杞憂でした。

  • キュッとすぼまったノズルから出る風量はパワフル!

お風呂上りに1週間ほど使ってみました。意外と迷ったのが置き場所。何しろドライヤーを「置く」のは人生初体験、ちょうどいいポジション探しに苦労しました。100cmほどの高さの棚に置き、イスに座って使っています。

スタンド推奨モード「STAND」は温度が低め。髪には優しいのですが、その次に子供の寝かしつけをする身としてはじれったく……。最大風速と高い温度で乾かせる「BASIC1」に設定し、手で持って振ることも多かったです。

スタンドの意味は? と突っ込みたくなる流れですが、とにかく本体が軽いため、手で振って使っても苦にならず、スタンド使用時と同様にながらスマホができて快適でした。

ドライヤーに対する苦手意識、実は「重たい物を持ち続ける」のが嫌だったのだと気づくきっかけになりました。もちろん手も空くので、ドライヤー苦手勢には「買い」な一品だと思います。

  • コードが前側に飛び出してちょっと困ったので、贅沢を言えばスタンドにコード配線用の穴がほしかったです

歯の健康を守りたい! 小さいヘッドの電動歯ブラシを探す

執筆:村田(猫が朝5時に起こしてくる日々)
買いたいモノ:パナソニック「ドルツ EW-DL38」/実勢10,780円前後

人並程度に歯の健康を気にしているのですが、昨年(2022年)重い腰を上げ、ようやく電動歯ブラシに手を出しました。

今使っているのは、フィリップスの入門向け電動歯ブラシ「Philips One」(2021年11月発売)。これまで磨く力が強めでなかなか電動に踏み切れなかったのですが、使ってみると手磨きより短時間で効率よく磨けている気がして快適です。電源は単4形アルカリ乾電池×1で、1回で3カ月ほど使え、電池持ちを気にしたことはありません。

しかし1点だけ悩みが……というのも、海外ブランドのブラシヘッドは全体的にサイズが大きめなんですね。手磨き時は小さいヘッドの歯ブラシを使っていたので、ヘッドが大きいと細かい部分に磨き残しがありそうで不安。そこで現在電動歯ブラシのアップグレードを検討中なのですが、“日本人の口腔ケアを追求した”とうたう、パナソニックの「Doltz(ドルツ)」シリーズが小型ヘッドの揃えが豊富で、魅力的です。

  • パナソニック「ドルツ EW-DL38」製品ページ

ドルツのラインナップは上位モデルから下位モデルまで幅広く、子ども向けやジェットウォッシャーを除いた一般向けモデルは7製品を用意しています。機能比較表を見ると、意外とエントリー向けモデルでも「押しつけ防止センサー」や「磨き時間お知らせタイマー」など電動歯ブラシに欲しい機能を搭載しているため、ステップアップの第1歩としては価格的に手を出しやすいエントリーモデル「EW-DL38」が、機能面とコンパクトブラシの両方で満足度が高い予感。ブルーとピンク以外の本体カラーもぜひ出て欲しいところです。

  • 現在使っている「Philips One」。手磨きの感覚で(ヘッドを動かしながら)使える電動歯ブラシという部分が手磨きだった自分にヒット。スムーズに電動歯ブラシへ移行できました

肌へのやさしさと使い勝手の良さで選んだ電動シェーバー

執筆:吉川(WBCで号泣、日本優勝おめでとう!!)
買ったモノ:フィリップス電動シェーバー「5000X」/実勢13,000円前後

  • 5000Xシリーズ。カラーはオレンジ、アドリアブルー、アクアブルー、ブラックの4色

筆者はヒゲがそこまで濃くないことから、毎日ヒゲを剃るという習慣が大学在学中もなかなか身に付きませんでした。しかし、社会人になってからはしっかり身だしなみを整えるため剃ろうと心がけています。

ですが生まれつき肌が弱く、毎日シェーバーでヒゲを剃っていると、赤くなってヒリヒリしたり、鼻の下にニキビができたりといったことが定期的にあって朝のプチストレスでした。ようやくシェーバーを変えようと決断し、フィリップスの電動シェーバー「5000X」をチョイス。

選ぶのに最も重視した点は「肌へのやさしさ」。5000Xはヘッド周りに、細かい粒である「マイクロビーズ」がコーティングされていて、摩擦を減らします。筆者も購入以降しばらく使っていますが、シェービング時に肌へかかる負担が目に見えて減り、ニキビにもしばらく悩まされていません。

  • 外刃の周り(ネイビーの部分)にコーティングが施されていて肌触り滑らかです

このほか、付属ケーブルがUSB Type-A対応のためUSB Type-A出力ポートを持つスマホ充電器などから充電できます。専用アダプターを持ち運ばずに、ケーブルのみ持ち運べばいいため、旅行にも便利。自立式の本体も洗面所で場所を取らずありがたいです。

このように肌へのやさしさと使い勝手の良さは◎です。ただ、フィリップスとしてもそこまで深剃りを重視していないという製品のため、ヒゲが濃い人や電動シェーバーに“深剃り”を求めている人は、「S9000」「S7000」シリーズなどの方が適していると感じます(フィリップス製品で探す場合)。

  • 自立式がうれしい

  • ヘッドはワンプッシュで開き、そのまま水洗いできるのでお手入れが楽です。洗った後は立てかけてそのまま乾かします