ファミリーマートは3月27日、ストアスタッフ研修プログラムに、バーチャル・リアリティ(VR)プラットフォーム「InstaVR」を導入すると発表した。2023年3月から順次全国の加盟店へ広げ、VRヘッドセットの利用により、ストアスタッフのスキルアップと教育の効率化を図っていく。
ファミリーマートでは、2020年度入社の新入社員の店舗研修でInstaVRを導入しており、1人あたりの教育時間が教える側・教わる側双方で合計約60時間削減できたという。また、2021年2月から一部店舗で実証実験を進めたところ、店舗のストアスタッフ研修においても教育時間の削減効果を確認できたため、今回全国の加盟店へ導入するに至ったとした。
InstaVRの導入により、臨場感のある店舗オペレーションの体験学習が可能となるため、受講後の理解度テストも加え短時間でのスキル習得が可能になるという。店舗の混雑時や、店長が他の業務を行っているときでもスタッフが自分で学習を進められるため、時間の有効活用にもつながる。
また、InstaVRのコンテンツが多言語対応しているため、外国籍スタッフの教育もサポートできる。対応言語は日本語・英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ネパール語・ミャンマー語・ウズベキスタン語・シンハラ語(スリランカ語)・ベンガル語(バングラデシュ語)の10か国語。