モリサワは3月23日、同社「UDデジタル教科書体」の開発担当者である高田裕美氏の著書「奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って ーUDデジタル教科書体 開発物語」(時事通信社)を、同日発売したことを発表した。価格は1,980円。これを記念して、抽選で10名に同書をプレゼントする特別企画を実施する。
UDデジタル教科書体は、約8年の開発期間を費やして完成したモリサワのユニバーサルデザイン(UD)フォント。学習指導要領に準拠し、書き方の方向や点・ハライの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑え、ロービジョン(弱視)、ディスレクシア(読み書き障害)に配慮したデザインで、読みやすさについてのエビデンスも取得。2017年には「Windows 10 Fall Creators Update」以降のWindows OSに標準搭載されている。
「奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って ーUDデジタル教科書体 開発物語」では、高田氏自身が書体デザイナーになるまでの道のり、そして実際にロービジョンの当事者の方や指導者の方のご意見を伺うなどしてUDフォントを開発してきた軌跡が紹介されているほか、実際にUDデジタル教科書体を使用するときのアドバイスが多数掲載されている
同書の制作に協力したモリサワは、応募者の中から抽選で10名に同書をプレゼントする特別企画を実施する。応募期間は3月23日~4月21日。応募および詳細は、特設サイトから。
また、4月2日 14:00~18:30に開催されるLedesone(レデソン)主催のオンラインセミナー「ハッタツソンフェス2023」では、高田氏もプログラムの一部に登壇し、書籍『死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由』の著者である西川幹之佑氏との対談を通して、UDフォントを活かした子どもたちへの学習支援について説明する(17:30~18:10)。詳細および視聴登録はこちらから。